2011年12月9日金曜日

動画販売のXCREAMが英語、韓国語、中国語での販売に対応!


数年前から私が開発を行っている動画販売のXCREAMが英語韓国語、中国語(簡体字繁体字)での販売に対応しました。

XCREAMは、誰でも簡単に動画やファイルを販売することができるコンテンツ販売ショッピングモールです。固定費用無料で、売れた分だけ手数料を頂くモデルにより、小規模な制作者であってもお気軽に動画販売を行うことができるのが特徴です。

今回の外国語対応により、海外への動画販売が誰でも簡単に行えるようになりました。

日本には、アニメやアダルトビデオを初めとした世界的に人気のコンテンツが多数あります。しかし、これまではその販売経路が確保されていないために、海賊版などでしか流通しておらず、折角の商機を逃しているという傾向がありました。

XCREAMでは、既に既存売上の15%が海外からの売上となっておりますので、今後とも海外比率を高めて行きたいと考えております。

ぜひ、これを機会にXCREAMでのコンテンツ販売をご検討ください。

固定費無料ですので、リスクゼロでの海外市場参入が可能です!


さて少し技術的な内幕もお話しします。日本のIT産業はこれまで国内市場にとどまっていましたので、多言語化のノウハウが不足しているように思います。これから世界市場を目指すビジネスは多言語化ウェブサイトの実装が不可欠になるので、なにかの参考になれば幸いです。

ウェブサイトの多言語化には3つの要素があります。

  1. HTMLの多言語化
  2. 表示するメッセージの多言語化
  3. データベースの多言語化
このうちメッセージの多言語化に関しては、gettextなどのモジュールを使うのが一般的でしょう。今回は、その代わりに弊社独自フレームワークのフィルタとしてメッセージの変換を実装しております。

HTMLの多言語化にどのような方式があるのか、私はよく調べていませんが、今回はHTMLの中の文字列をマッチして置き換えすることにより多言語化をしております。HTML自体に手を加えることはなるべく避けたいという判断です。

ここまではアプリケーションコードに一切手を加えることなく、フレームワーク側だけで対応することができました。

データベースの多言語化はアプリケーション固有の問題ですので、アプリケーション側で対応する必要があります。これに関しても、データベースから取得した結果の配列を一括で変換するメソッドを記述したことにより、一行の追加でデータベースの多言語化が可能になりました。

フレームワークの改修から始めて、リリースまで数ヶ月で完了しましたので、意外と多言語化は難しいものではないな、という印象です。

但し、正しいやり方でやらないと管理するHTMLやコードの数がふくれあがったりする恐れがありますので、必ずフレームワーク側で適切な対処を行うべきだと思います。

海と物流の物語たち

今回は、海にまつわる物流の物語を書いた本を3冊ご紹介します。


コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった」は、現在のグローバル経済の礎となっているコンテナ海運の歴史について語った本になります。

コンテナ物流は、アメリカの一人の小さなトラック運送業者によってスタートされました。

それまでの物流というと、すべてバラで小さい荷物を船などの輸送手段に積み込んでいました。そのために船が港に着くたびに、数多くの港湾労働者が船にむらがり、一つ一つ手作業で荷物を運んでは積み替えていました。そのためにかかるコストと時間は膨大なもので、それが輸送を非効率的にしていました。また、そのさいに盗難や紛失、破損なども無数に発生していました。

コンテナが登場したことで、船の荷物の搭載や引き下ろしは巨大なクレーン(ガントリークレーン)によって一瞬で終わる時代になりました。コンテナは施錠されており、荷物が盗まれる危険性も減っています。港に着いた船は数日で出航してしまうので、船乗りも港で浮き名を流す暇すらない、というわけです。

いまやほとんどの荷物は、コンテナによって工場から目的地まで一気に輸送されます。超大型の船により、多数のコンテナを大型港から大型港へと安価に輸送できるようになりました。そのために物流のコストは大きく下がり、グローバル経済の時代をもたらしました。

コンテナという「単なる箱」の発明が世界を変えたのです。

この「単なる箱」が世界の物流を一変させるまでには、無数の抵抗勢力の抵抗にあいます。また発明者のビジネスも、自らがもたらした海運業界の熾烈な競争と価格低下の渦に巻き込まれてしまいます。

この本は、ちょっと中だるみする箇所もありますが、全般として分かりやすく良く書かれており、一流の経済史の本ということができます。とても読みやすく、グローバル物流の成り立ちについて知ることができますので、起業家やビジネスマンにはお勧めの一冊です。


築地」はアメリカ人の人類学者が築地市場でフィールドワークを行って書いた人類学の書籍です。

若い頃、日本に留学していた彼が、近所の鮨屋のなじみになり、築地市場での仕入れに同行させてもらう、引き込まれるような魅力的な導入部から話がスタートします。

この本では、市場の歴史や人物模様や情景などが、躍動感たっぷりに、これでもか、と言わんばかりに細かく描写されています。

はっきりいって分厚くて、読みにくい箇所も多々あるので、読書マニア以外にはお勧めできませんが、読書マニアにとっては秋の夜長にぴったりの一冊です(もう冬だけど)。築地市場の運営がどのように行われているかなど、知らなくても人生に全く影響ないようなどうでもいい雑学に詳しくなることができます。

とりあえず書店で手に取ってみて、導入部だけでも読んでみると、ついつい全部読みたくなってしまうかもしれませんよ。


スシエコノミー」はアメリカ人のジャーナリストが、寿司がいかに世界に普及して、魚介類の生産・物流・消費のスタイルを如何に変えてきたかを描いた本です。

日本での握り鮨の歴史から、テキサス州オースティンで鮨屋を経営する白人男性の板前の話、初めてカナダからマグロを日本へ空輸したビジネスマンの話まで、魅了されるような物語が詰まっています。

テキサス州でちゃんとした鮨屋を経営するためには、良い魚は全て築地から空輸で仕入れなければならないのだそうです。航空便で品物が届いてみるまでどんな質かわからない、そんなリスクを抱えながらも、良い鮨を出そうと奮闘しています。

この本は前二冊とは打って変わってジャーナリストが書いたポップな本ですので、ちょっと気分転換にでも気軽に読むことができる一冊です。なかなか良い本です。

2011年11月27日日曜日

メイシーに並べ替え機能がつきました


株式会社もぐらで運営している超簡単な名刺管理のメイシーですが、複数のお客様よりご要望のありました「名刺の並べ替え機能」を実装いたしました。

名刺一覧の画面で「会社名」または「名前」の項目をクリックしますと、会社名または名前のフリガナ順に並び替えが行われます。

フリガナは、一般的な読みを入力しておりますので、本来の読み方と異なったフリガナが登録されている場合もあります。その場合は、虫眼鏡マークをクリックして頂き、名刺詳細画面より変更が可能です。

今後とも新機能を随時ご提供して参りますので、ご要望などありましたらお気軽にお聞かせ頂ければと思います。

2011年11月19日土曜日

経営の教科書の決定版: 60分間・企業ダントツ化プロジェクト

もし、あなたが経営書を一冊だけ読むのであれば、この60分間・企業ダントツ化プロジェクトをお勧めします。経営の本質が過不足なくきっちりまとまった教科書と言って良いでしょう。

著者の神田昌典さんは、これまでに数多くのベストセラーを著してきた有名なダイレクトマーケターです。その経営ノウハウを惜しみなくつぎ込んだのが、この本だと言えます。

世の中に、読んで面白い経営書はいくらでもあります。何らかの意味で参考になる経営書もそこそこあるでしょう。しかし一冊だけ本を読んで全容を把握できるような本は、これまでに無かったのだ、と思わされました。

本書では、戦略とは何か、商品戦略、顧客戦略、競合戦略、価格戦略、営業戦略、コミュニケーション戦略などの本質を一気に学ぶことができます。

この本には、偏った考え方や、一部の企業や事業にしか適用できない点がなく、全ての事業にたいして適用できる極めて正統的な本質が書かれているので、誰にでも安心して薦めることが出来ます。

またベストセラー著者の神田昌典さんが書いているので、文章も大変読みやすく、誰でも苦労なく読み通すことができるでしょう。

初心者から上級者まで、全ての経営者にお勧めです。とくに初心者やこれから起業する人は必ず読むべきでしょう。


以下は復習用の要約です。読み終わって復習したい方はどうぞ。

第一章: 戦略は足し算ではなく、掛け算からうまれる。

- 戦略が間違っていれば忙しくて儲からない会社になる。
- 戦略のある会社は楽して儲かる。
- 戦略とは選択すること。そして優先順位をつけること。
- 60分で戦略をつくれない経営者は10年経っても戦略をつくれない
- 戦略はかけ算であるので、一つでも0点の要素があれば全体が0点になる

第二章: 商品(1) ライフサイクル分析

- いまの日本で松下幸之助がエアコンを売って億万長者になれるか?
- 商品にはライフサイクルがある。導入期、成長期、成熟期の3つ。
- 成長期にさしかかった商品が一番売れるし、儲かる。
- 導入期は冬の時期であり、売れないし、失敗の確率も高い。
- 最近は商品ライフサイクルが短いので、導入期に参入する必要もあるが難しい。
- 商品ライフサイクルの計算をして、事業の寿命を予測する。

第三章: 商品(2) さらに3つの分析法

- 黙っていても売れる「上りのエスカレーター」に乗れる商品を選ぶ。
- その商品を待っている顧客がどのぐらいいるか?
- 商品コンセプトが顧客に伝わるか?
- その商品を入り口に、その後、広がりを持つか?
- 分析1: ニーズ(必要性)とウォンツ(欲求)はどれくらいか?
- 分析2: 直感的に理解できるか? 使いこなせる自信があるか?
- 分析3: 水平展開しやすい? 垂直展開しやすい?
- 「使ってみれば分かる」商品は、下りのエスカレーター
- 効果的なネーミングをする

第四章: 顧客 - 理想の顧客に出会う方

- 顧客を選ぶ会社は、顧客に選ばれる。
- 顧客を選ばない会社は、顧客にも選ばれない。
- 説得しないで買ってくれる理想の顧客は誰か?
- 理想の顧客を獲得するコストを下げるにはどうしたらいいか?
- 顧客を連れてくる、影響力のある顧客は誰か?
- 分析4: どういう顧客がどれだけのニーズとウォンツを持つか?
- 分析5: 見込み客特定の難易度は? 価格に対する営業コストは?

第五章: 競合 - 愚者は俺ならできると考える。賢者は愚者でもできることをやる。

- 最強の競合戦略とは、戦わないことである。
- のんびりしながら儲かってる市場を探す。電話帳の厚いところを見る。
- 分析6: 市場の成熟度、商品スイッチの難易度
- 分析7: 顧客から見て競合より魅力的な商品か? 優位性を簡潔に伝えられるか?
- 優位性を簡潔に表わす表現(USP)を作る。
- 分析8: 顧客から見て、価格の明朗性は? 価格の妥当性は?
- 分析9: 参入障壁は高いか? 撤退コストは高いか?
- 事業を始めるときには、撤退するときのことを考える。

第六章: 収益シミュレーション

- 顧客獲得コストとは、日本の1億3000万人の中から見込み客を探して買わせるコストである。
- 顧客獲得コストはいくらなのか、顧客の生涯価値はいくらなのか。
- 顧客から短期間に得られるキャッシュと、顧客獲得コストを比べてみる。
- 頻繁なリピート購買が期待できる商品なら、粗利率は7~8割以上なければならない。
- 頻繁なリピート購買が期待されない商品なら、初回購入の粗利額は10万円以上なければならない。
- 分析10: 購買リピート性と粗利率・粗利額は?
- セールスに使いやすい媒体と特徴 (本書 pp.231-235)
- ライフサイクル季節別にメッセージ伝達方法を変える

第七章: タイミング - 害虫になるか、それとも天使になるか?

- 営業マンは声をかけるタイミングによって害虫扱いされたりも天使扱いされたりする。
- 顧客獲得コストが下がるタイミングというのがある。そのときに一挙獲得する。
- 分析11: 購買タイミングは把握しやすいか? 購買頻度は高いか?
- 理想の世界と現状を埋めることが戦略発想の根源。理想の世界を想像してみる
- 分析12: 顧客はその商品のことを日常的に考えているか? 差し迫った必要性はあるか?

第八章: メッセージ - 購買欲求をシステマチックに高める方法

- 顧客の購買欲求と必要性をシステマチックに引き上げる。
- 顧客が怒り・悩み・不安を感じる場面を、五感をを使って描写する。
- 分析13: 問題を視覚化しているか? 問題を焦点化しているか?
- 分析14: 行動に対する障害・不安は大きいか? 自己正当化は容易か?
- 行動するメリットだけではなく、行動しないデメリットを感じさせる
- 現状の危険性を認識させること。
- この方法を適用すると、インチキ商品ですら売れるので危険もある。

最終章: 統合 - ヒラメキは、集中した思考の後に降ってくる

2011年11月18日金曜日

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?は、自己啓発本的なビジネス書です。私の仕事のパートナーの書棚で見つけて手にとって以来、何度か再読しました。とても読みやすくて、示唆に満ちている素晴らしい本だと思います。

仕事や事業を進めていく上では「試すこと」が必要不可欠である、ということがこの本のメッセージですが、そのことを色々な視点とストーリーから分かりやすく語ってくれます。

会話仕立てのこの本は、とても温かい雰囲気に包まれており、仕事や事業に行き詰まりを感じている人にぴったりの本ではないでしょうか。

あまり詳しく書いてしまうと興ざめですので、説明はこのくらいにとどめておきます。ちょっと疲れた日に気持ちよく読める小品として、ビジネスに携わる全ての人におすすめの一冊です。

この本を読んで人生が変わったという人も少なくないという、そんな一冊でもあります。


すでに読み終えた方には、こちらのブログの書評が復習にぴったりかと思います。

2011年11月14日月曜日

自転車と死亡事故統計

最近、警察庁が自転車の歩道通行禁止を徹底するというニュースが話題になっているようです。

これは私にとっては困った問題です。私は福岡ではつねに自転車に乗っていますが、そのとき自動車の交通量の多い道では、たいてい歩道を走っています。いまはそうした歩道には、だいたい「自転車通行可」の標識がたてられていますが、この自転車通行可もなくなる方向性だそうです。

私は歩道を走るときは非常にゆっくりした速度で走りますし、いつでもすぐ停止できる状態なので、万に一つでも歩行者を傷つける可能性はないと考えています。

車道を走ることになれば、転倒したりよろめいたりするだけで、私の命は容易に失われてしまいます。だから、もし歩道が通行禁止になれば、私は自転車に乗るのをやめるでしょう。

さて、古いデータで恐縮ですが、手元にある「交通事故統計年報 平成14年版」からデータを見てみましょう。

まず平成14年におきた死亡事故 7,993件中、自動車(自動二輪車含む)が絡む事故が97.8%を占めています。自転車と歩行者による死亡事故は、たった3件にすぎません。逆に、自動車(自動二輪車等含む)と自転車の死亡事故は1,997件に及びます。

もし自転車の歩道通行を禁止することになれば、このたった3件の死亡事故を減らすために、1,997件の死亡事故を大幅に増加させるということになります。

警察庁の狙いは一体どこにあるのでしょうか? 警察庁にとっても交通事故を減らすことは大切な目標のはずですし、こうした統計もじっくり見ているはずだと思うのですが。

何のために歩道から自転車を追い出すつもりなのか、私には全く理解出来ません。いまのまま歩行者通行可の歩道を残したまま、そうした歩道では速度制限を厳しくするなどの対応をとれば良いのではないでしょうか。

もしくは警察庁は全ての道路から片側1車線を自動車用から自転車用に転換したりする予定なのですかね。それなら大英断ですが・・・

2011年10月20日木曜日

例外ログをメール送信してウェブシステムの品質を無料改善しよう

今日は久しぶりにソフトウェアの話を書きます。独自システムによるウェブサイトを運営している会社なら、どこでも役に立つちょっとしたテクニックの話です。

ソフトウェアの品質管理は大変です。バグを取るにしても、どのようなテストをするべきか、どのようなテストを書くべきか、テストにも多大なコストがかかります。

バグ発見を無料でできてしまう一つのテクニックがあるのです。

それは簡単な仕組みです。

ウェブシステムでは、もしシステム内でエラーや例外が発生したら、それをキャッチしてユーザにエラー画面を表示していると思います。そして、そのログを記録しますよね。

弊社で行っている仕組みは、その例外ログを毎日1回まとめてメールで管理者に送信するということです。

そして管理者は、それをみてバグを直します。メールには、例外の名前とスタックトレースの最初の一行目を乗せていますので、一つのバグはほんの数分で直せるのです。

弊社では新システムにこれを実装してから、あっという間に数十個のバグを直すことができました。そして新しいバグを埋め込んでしまっても、翌日には気づいて直すことができます。これにより気づかずに一部ユーザに不便をかけ続けることがなくなりました。

また、サーバの一部が故障して冗長性が失われているときにも、この方法でログを記録していますので、同じ仕組みでハードウェアトラブルも管理することができて楽ちんです。

そのようにユーザには表示しないエラーが発生している場合でも、ログを記録するようにすることで、トラブルを早期に発見・治療することができます。

ウェブシステムを長年運用している会社ならどこでもやっているだろうテクニックですので、いまさら書くことでもないかとは思いましたが、知らない人もそれなりにいると思い、書くことにしました。