2016年8月28日日曜日

エスカレーターの左側行列が日本の問題を端的に表している

【どうでもいい話なので、あまり読むのは推奨しません。ただ書きたかっただけです】

あまりにどうでもいいことなんですが、この10年間くらいずっとイライラしつづけていることがあります。それは日本でエスカレーターに乗る人々が、どれだけ混んでいて右側を歩く人がいなくても左側にならびつづけ、長い行列を作っていることです。

これを見るたびに「病的だ」と心から思います。

他の国であれば、深く考えずに両側に立つ国もあるでしょうし、片側にたつけれども人が増えてくると自然に列が乱れて両側に立つようになるというケースもあるでしょう。しかし片側に行列を作って無駄な状況を作るというのは主に日本に特有の状況と思います。

日本では「空気」を読み、他人を過度に恐れる人が大勢いるために、どんなに無駄であっても左側に行列を作るということになるのです。臨機応変ということが許されない日本の空気というものを象徴していると思います。

あくまで右側に歩く人のための通路を通すというのは、すごく空いていればそのようにすれば便利だというだけの話です。それがいつのまにか絶対的ルールとなり、混んでいるときにわざわざ待ってまで右側に立たないようにするというのは病的であり日本社会の異常性を良く表していると思います。

私はそのように思うので行列ができているときに右側にすっと立つようにしてるのですが、誰も追随してくる人がいないので、状況の改善には全く役立たないのが残念なところです。

さらにそのようにするときは緊張しますね。いちど新宿駅のエスカレーターで、右側に立っていた男性のことを、後ろから来たチンピラ男が蹴りつけていたのを見たことがあるので。後ろから来た人がいたら攻撃されないか気をつけてしまいます。日本人は「空気」に従わない人は攻撃しても良いと思ってる人は結構いるし、わりと攻撃的な民族だと思いますので…。

僕は日本社会の悪い面から距離を置いて生きているので、人生幸せなんですが、エスカレーターに乗ったときだけは日本社会の暗黒面を意識せざるを得ません。こういうことが学校や会社などの古い組織では日常的に行われているのだから、日本で組織や人間関係に圧殺されて自殺する人が増えるのも無理はないというものです。

2016年8月17日水曜日

CPAPの通院レンタルをやめて通販で購入する方法

(2017年7月追記) 注意事項: 今月CPAPマスクを米国から輸入しようとしたところ、Fedexから必ず薬監証明を取得するように言われているという連絡がありました。手続きがちょっと面倒くさくなっているので要注意です。

先の記事で書いたように日本の保険診療制度ではCPAPはレンタルのみで、毎月意味もなく通院しなければならず、めちゃくちゃ面倒ですし、割高でもあります。

しかし諸外国ではCPAPは購入が当たり前ですし、とくにCPAPメーカーが存在する米国ではCPAPは通販でかなり安く買うことができます。

通販で購入するには、処方箋が必要だったり、ResMedとPhilipsは海外通販禁止にしているなど、いくつかのハードルがありますが、そこさえクリアすれば自分のCPAPが安価に手に入ります。


こちらのcpap.comでは、わかりやすい多数の解説とともにCPAPの販売を行っています。安い機種から高い機種まで色々と揃っています。

私が購入したのは、REsmartという安い機種で、マスクとあわせても500ドル以下で買えました。

手順も簡単です。まずこちらのページにある処方箋を印刷して、主治医のところへ持って行き、署名をもらいます。そのときに圧力の設定も記入してもらいましょう。

そのあと処方箋をメールするか印刷してcpap.comに送ると、購入が可能な状態になります。

あとは本体とマスクを選んで注文するだけです。送料は60ドル程度で送ってくれます。

処方箋には快くサインしてもらえると思いますが、万が一主治医が嫌がった場合は面倒なことになりますね。そのときは紹介状を書いてもらってどこか別の医者でサインしてもらうしかないでしょうが、その手間など毎月通院を続けるのに比べれば楽なもんです。

タイ、バンコクのBumrungrad病院で一泊入院して睡眠検査を受けた話

さいきん私は毎年冬になると、寒い日本を逃れて、バンコクで三ヶ月くらい過ごすことにしています。バンコクは世界でも有数の国際都市であり、多くの外国人が観光したり住んでいるだけでなく、外国人が英語で生活しやすい環境が非常に整っています。

とくにバンコクの総合私立病院はとても設備が充実し、サービスが良いということで、世界中から患者が集まっています。そのなかでもBumrungrad総合病院は、バンコクを代表する高級総合私立病院として有名です。

睡眠検査用特別病室の様子

私は、睡眠時無呼吸症候群で治療を受けているのですが、日本の医療では満足出来ない点があるので、あえてバンコクで再度検査を受けることにしました。

日本の睡眠時無呼吸症の治療は、保険診療の制約により、大きな制限を受けています。治療に使用する機器のCPAPというものは、買い取ることが出来ず、医療機関からの貸し出しでしか利用することができず、毎月必ず病医院へ行って診察を受けなければなりません。

そのため私のようにあちこち旅をする人間にとってはCPAPを日本の医療体制のもとで利用するのは不可能に近いという問題がありました。

また最近はCPAPではなくマウスピースを使って治療しているのですが、その効果判定もかねて、いちど検査を受けたいと思っていました。しかし日本の医療機関で受診したときには、どこもあまり良い印象を受けなかったので、いっそバンコクで検査を受けて、CPAPの処方箋も書いてもらったらどうかということを思いつきました。

Bumrungrad総合病院には、睡眠薬を処方してもらうためなどに訪れたことがありますが、便利な場所にあり、設備も整っており、安心して受診出来るという印象を持っていました。費用についても睡眠検査パッケージというものがウェブサイト上で提示されているので、おおよそどれくらいかかるのか分かるのも安心でした。

タイの有名私立病院では、医師を含めた多くのスタッフが英語を話せるだけでなく、日本語を話せる医師や、日本人医師、日本人スタッフ(医療コーディネーター)や、日本語通訳などがおり、日本人でも外国人でも安心して医療を受けられるようになっています。

費用に関しても、2015年現在では決して馬鹿みたいに高いわけではありません。治療費総額自体は日本の病院と大差ないのではないでしょうか。そのうえ海外療養費制度を使えば、日本の健康保険を使って7割の給付を受けることができますので、日本と同じくらいの費用で受診することができます。

かわいい患者着と識別バンドを着けて自撮り
睡眠検査の手順は日本と同じようなものでした。始めに医師の診察を受け、検査日を予約します。それから一泊入院して検査を受けます。

睡眠時無呼吸症の疑いで検査したので、あらかじめ検査用のCPAPが用意され、split night testで行われました。睡眠の前半はCPAPなしで睡眠して無呼吸の度合いを検査し、無呼吸があるようであれば後半はCPAPをつけてどれくらいの圧力が適正なのかを調べるという手順です。

この検査で担当してくれた睡眠検査技師の女性が、とても知識が豊富なだけでなく、電極をつけたりする作業の間、睡眠について色々とゆっくり話し合ってアドバイスをくれたのがとても良かったですね。なかなか睡眠の専門家とゆっくり話せる機会というのはないですからね。医師はこちらでも三分診療ですし…。

さらに有り難いことに詳細検査データの出力コピーを渡してもらえたので、これで自分でどのような状態かを良く把握することができました。日本の病院などでもこういうサービスはぜひ取り入れて欲しいですね。

退院後、医師の診察を受けたところ、CPAPはこちらの病院で買うとものすごく高いという事なので、米国のCPAP通販業者の処方箋に署名してもらい通販で買うことにしました。このCPAP通販の話と、海外療養費請求の話はそれぞれ別の記事でまた書きたいと思っています。

日本で医療を受けるのに比べてタイの医療がベターなのかというと、それはケースバイケースでしょうが、すくなくとも日本に比べて劣るというわけではなく、タイに在住している人は安心して医療を受けられますね。

病室にはこんなアメニティもついていたよ♥