2015年12月29日火曜日

台北に三ヶ月住んで中国語を学んだが、台北生活も台湾料理も合わなかった話

もう1年前の話なのですが、去年の冬、台北に三ヶ月住んで現地の学校で中国語を学びました。しかし、はっきりいってその選択肢は大失敗だったなー、と痛恨しています。

ネガティブな話を書いても読む方は不愉快になるだろうと思って、一年ほど書かないでいたのですが、同じような体験をした人にとっては読んだらちょっと気休めになるかと思って書いてみることにしました。台湾嫌いとか台北嫌いとか台湾料理が薄味すぎるよねと言う人はあまり見ないので。

ちなみに最初に注意点なのですが、僕は、寒い冬になると気分が低調になるので、そのせいで実際よりも台北が悪く見えているところはあるかと思います。冬の台北は南国なのにかなり天気悪いし寒いです・・・。持病が悪化して、だいぶ体調も悪い日々が続いていました。


一応クラフトビア屋や台湾クラフトビアはある
まず台北で最も嫌だったのは、街に飲み屋などがほとんどなく、飲食店でもビールすら置いてない店がほとんどで、お酒を飲む文化がないということ。僕は基本的にお酒を飲んで他人と仲良くなる人間なので、お酒を飲まないという時点で、かなり凹んでしまいました。

もともと中国の文化には居酒屋やバーみたいな概念はあまりないのかもしれませんが、仮に文化的にローカル飲み屋がないとしても、お洒落なバーくらい普通の国にはもっとあるもんです。台北で飲み屋街といえば、日本人街の林森北路くらいのものです。

そして現在の台北の街の人々はすごくせかせかしていて、まったくフレンドリーではありません。飲み屋もなく、あるのは軽食店ばかりなので、友達を作るのはかなり難しいです。料理の注文すら注文用紙に書くので、注文ですら言葉の練習になりません。語学学習のために行ったのに、なかなか話す機会がなかったのは痛恨でした。


あと台湾料理も全く口に合いませんでした。僕は、タイ料理や韓国料理や四川料理のようにスパイシーで味付けの濃厚な料理が好きなので、台湾料理のように極めて薄味で塩の薄い料理を毎日食べていると気が狂いそうになります。政府の減塩運動が成功したため、塩分がとても薄くなったんだそうです。

私も台湾の料理の一品一品では好きな料理はいろいろあります。臭豆腐もいいし、蛋餅もいい、葱油餅もいい、どれも単品としては美味いです。しかし問題はどれも超薄味で極めてシンプルな味付けなこと。だから2~3日の台湾旅行なら、誰でも美味しく楽しめるでしょうが、3ヶ月続くと人によってはかなり厳しいでしょう。

あと、こちらの「運び屋」さんのブログにも書いてありますが、台北の飲食店は、美味しくしようとする努力が全く感じられない店が多いのですよ。食べると「あちゃー」となるマズい食い物が多数あります。

涼麺。マズいがハマる。
この涼麺という料理は、本当に信じられないくらい不味い店が多いので逆に面白いです。でもマズいのになぜか食べたくなる中毒性のある料理なんです。僕は好きですね。涼麺。死ぬほどマズいけど。

というか、全般的に台北の食い物好きなんですよね。もし食べるのが一日だけでいいのなら。毎日食べてると、その薄味さだけじゃなく、サービスが皆無な点や、店がとても汚かったり殺風景な点などに、どんどん心がやられてきます。

いくら安食堂だって、毎日通ってるんだから、「こんにちは」とか「元気?」くらい言ってくれたっていいじゃありませんか。それが、紙に注文を書いて渡して、どんっと料理を置かれるだけ。それじゃあねえ。

その点、近所で深夜営業をしていた涼麺屋は、ほんっとーにマズいのですが、おばちゃんがなんだかんだ話しかけてくれたりして、常連扱いしてくれたこともあるし、マズい涼麺にすっかりハマって毎日食べてしまいました。


台北で一番よく食べたのはバインミー
他にも色々と気に入らない点は多々ありましたが、まあ、細々と愚痴を書いてもつまらないだろうからやめておきます。

折角の海外生活があまり楽しめないし、中国語も十分に実践出来なかったのは、とても残念な話でした。台北は先進国の大都市なので、みなドライですし、そこに溶け込むためには、かなり努力してあちこち動き回らねばならなかったのでしょうが、体調が悪くて、とてもそれどころではありませんでした。

結局のところ、最後の頃には林森北路の居酒屋で飯を食ったあとに日本人がやっているワインバーに行って、日本人とばかり話をするような生活になってしまい、ほんっとーに何をやってるんだ、という感じです。

昔、2004年にソウルで三ヶ月韓国語を学んだときはどこでも大歓迎されてとても楽しかったのですが、最近はソウルに行くと、とても人が冷たくなった、情がなくなったと感じます。やはりどこの都市も大きく発展してしまうと、そのようにドライになるのかもしれませんね。台北ではなくて、台南のような地方都市に滞在すれば、また違ったかもしれませんね。

あと、たぶん私が贅沢になり臆病になっているのも原因なんでしょうね。2004年の僕は、誰でも外国人と話せれば、それだけで楽しいと思っていました。もっと若くてオープンだったと思います。店に行って、常連扱いされないなど当たり前のことだと思ってました。

今の僕は、日本でもタイでもどこでも常連扱いされるのになれきっています。どこにいってもお店の人と一言二言話して、二回目に来ればもう常連として扱ってくれますからね。若くてコミュ障だった自分とは大違いです。それが台北では通用しなかったのでショックなんでしょうね。


今年はいつも通り、南国のバンコクに滞在しています。やはり乾期のバンコクは天気が良くて暖かくて人々も穏やかで最高です:) やっぱりバンコクサイコーです。

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