2012年5月31日木曜日

ビジネスアイデア100連発 (1)

ビジネスで大事なのは人でありアイデアじゃない、という人は大勢います。アイデアよりも、それをどう実現するかが大事だ、という人もいます。

確かに起業においてアイデアとは最も大事なものではないかもしれません。しかしダメなアイデアで起業したら、どうにも成功しようがないのも事実だと思います。

かといってアイデアを後生大事に抱え込むのも馬鹿馬鹿しい気がします。どうせアイデアなんてただの思いつきですからね。

そこでビジネスのアイデアというのはどんどん表に出していって、みんなでアイデアを交換し合って良い物に発展させたら、より良いものが生まれるのではないでしょうか。また、それを見て興味を持ってくれる人がいるかもしれません。

ビジネスのアイデアというのは、「これから起業しよう! で、なにをすればいいんだろう?」というときにポッと良いものが思いつくものでもないのです。アイデアとは普段からつねづね考えている人のところにやってくるものだとおもいます。

これから起業する人々や、起業家の皆様の発想を少しでも刺激することを期待して、私のアイデア集の中からアイデアを紹介していこうと思います。最終的には100個のアイデアが紹介できればよいのですが、そこまで発想が続くかどうか・・・

このアイデアで、もし本当に事業をしたい人がいればご自由にどうぞ。但し著者は一切の保証も責任も負いません。私も将来このアイデアを使って起業することもある、かもしれません。

これらが素晴らしいアイデアだなんて思っていないので、色々とご高評頂ければと思います。「こうすれば面白い」「ここが良い」「ここはこうだからダメじゃないか」などなど。

では、最初の5つのアイデアを紹介します!

(1) NPO法人 スギを切り倒せ

さて一発目から非営利事業で恐縮ですが、NPO法人の企画です。花粉症に苦しむ人から資金を募って、杉林を切り倒して、別の木を植林するという社会事業です。スギ花粉症をこの世から根絶するというアイデアにお金を出したい人もいるかと思います。オペレーションコストがかかりそうなので、それなりの募金が集まらないとまわらないのがきついですね。

(2) 複数人のビデオチャットによるお見合いサービス

出会い系サイトやらお見合いサービスやら色々なものがありますが、コストが高かったり、信頼性がなかったりするのが問題点です。知らない人といきなりやりとりしてくれ、と言われても困ってしまいますしね。

海外ではオンラインビデオデートのサイトなども出てきているようですが、知らない人といきなり一対一でビデオチャットというのも、かなりきついものがあるかと思われます。

そこで、モデレータ(社員)と一緒に複数人でビデオ会議をしたら良いのではないでしょうか。雰囲気をずっと真面目に安心感のあるものにすることができ、ニーズが高まるかと思います。コスト的にも、お見合いパーティと出会い系サイトの中間くらいで提供できるのではないでしょうか?

(3) 複数の女性をいちどにデリバリして選べるデリヘル

日本には性的サービスを提供するお店が山のようにありますが、そうした店が顧客満足をどれくらい提供できているか疑問があります。そうした店では、女性を写真で選ばなければならず、実際に来るまで、どのような人が来るのかあまりよく分からないという問題があります。

そこで、女性が複数人でお客さんのところに行って、その中から選べるようにすれば、顧客満足度は大いに高まるのではないでしょうか?

もしお客さんがある女性を気に入る率が40%しかなかったとしても、確率的独立性を仮定すれば、n人連れて行った場合の満足率は1-(1-0.4)^nとなり、3人連れて行けば78.4%の満足率を得ることができるわけです。これは圧倒的な優位性となります。なぜ採用されていないのか不思議なくらいです。

(4) タイ式かき氷のチェーン店

旅行ブログ「ひよことらべる」でも書きましたが、タイ式のかき氷は最高にうまいです。荒削りのかき氷にゼリーなどのトッピングを乗せ、そこにシロップとココナッツミルクをかけるというものですが、ほんと最高です。

米国西海岸では韓国発祥のフローズンヨーグルトのチェーン店(RedMangoなど)がすごく増えているそうです。バンコクや東南アジア各国でもよく見かけました。日本にもGoldenSpoonといった店がありますね。

私が昔やっていたブログでは、だいぶ昔に「RedMangoを日本でやれば流行る!」と書いたのですが、残念ながら日本にはいまだに上陸していないですね。日本ではデザートのチェーン店は難しいのでしょうか?

次に狙えるのはタイ式かき氷ではないかと思います。飲食ビジネスのネタを探している方は是非! アメリカでタイ式かき氷を展開するのはどうでしょうか?

(5) お話マッチング

これもNPO的なネタです。

世の中に高齢者など孤独でしょうがないという人は山ほどいると思います。その一方で、仕事に困っている若者も大勢います。そこで、両者をマッチングさせて、時給制で若者などに高齢者とお話してもらうようにしたらどうでしょうか?

いや、こういうサービスはすでにありそうだな・・・ 検索してないですけどね。

2012年5月22日火曜日

ルポルタージュの魅力

日本には良いジャーナリズムが無いと嘆いていた最近の私ですが、書籍に目を向ければ、この数ヶ月の間に素晴らしいルポルタージュが沢山出版されていました。

「父・金正日と私 金正男独占告白」は、あの北朝鮮の金正男とインタビューすることに成功した日本人ジャーナリストによる著書です。空港で偶然出会って名刺を渡したことから始まるやりとりは、最初は警戒されつつも、徐々に本音を引き出すことに成功します。

150通のメールと、7時間のインタビューからなる本書では、金正男が良識有る常識的な人物であることを描き出すとともに、北朝鮮はもはや指導者層やその近くに居る人間であっても制御不能になってしまっていることを伺わせます。北朝鮮が改革・開放に舵を切る日はいつ訪れるのでしょうか?

韓国語が堪能な著者が、単身切り込んで世界的なスクープを獲得した迫力が本著の最大の魅力でしょう。「いま出版されると立場がまずい」という金正男氏を押し切って出版された本書は、ジャーナリズムの持つ非情な側面も伺わせます。本著が正男氏の立場を悪くしないことを切に願うばかりです。


「毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記」は、あの木嶋佳苗の裁判を、昔からネットで有名なフェミニストであった著者が傍聴したルポルタージュです。連載が話題になっていたそうで、実家の母もこの本の話をしていました。本屋で見かけたとき、何気なく立ち読みして、その迫力に思わず買ってしまいました。

著者は、この事件の背景を、おもに木嶋佳苗と被害者との関係性から描いていきます。フェミニストや女性の視点を交えながら、ときには揶揄するような軽い口調で、この奇怪な事件を解きほぐしていきます。この視点はとても成功しており、事件の全体像を男女関係という切り口からシンプルに説明することができています。

木嶋佳苗そのものは、単なる反社会性人格障害の連続殺人者であり、それほど興味のもてる対象とは思えませんでしたが、その周りにいる被害者たちとの不思議な関係性が少しもの悲しく、興味深いものでありました。


「ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて」は、「在日特権を許さない市民の会」という最近目立っている排外主義運動のグループに深く切り込んで書き上げた力作です。

ネット右翼や在特会については、私も憂慮して見ていましたが、これまで良い書籍などがなく実態をつかめないままでいました。本書は、在特会という実体に対しジャーナリストとして肉薄して取材を重ねることで、もやもやしたネット右翼というものの一片を見えるようにした点で大きな意義があります。

本書では、在特会の会員や、それを取り巻く人々と、多くのインタビューを重ね、在特会はなぜ生まれたのかを探ろうとします。

週刊誌上がりのフリージャーナリストである著者は、まさに我々が日本のジャーナリストというと想像するような人物です。やたら熱く、フットワーク軽く取材をして、対象との距離をどんどん縮めていきます。こうした従来型のジャーナリズムがまだまだ活躍しており、素晴らしい本を書いていることに、とても勇気づけられました。日本のジャーナリズムというのも捨てたもんじゃ無いな、と思います。

ネット右翼といった危険な差別思想を生み出すことになったインターネット業界も真摯に反省し、対策を打っていく必要があるのではないでしょうか。Winny裁判の壇俊光弁護士が言うように、発信者情報開示請求を行いやすくする法整備をするなどの法改正も必要でしょう。匿名で何を言っても責任を問われないネット社会というのは、言論のあるべき姿ではないと思います。

この三冊はどれも素晴らしい書籍なので、ぜひ一度、書店で手に取ってみることをお勧めします。

2012年5月21日月曜日

バンコクでノマドライフを送る

ごぶさたしております。新井です。

三ヶ月のバンコク生活を終えて、先日、日本に帰って参りました。

バンコクはとても暮らしやすい街で、生活費も安いので、フリーランスの人のノマド滞在先にはぴったりではないでしょうか。フリーランス生活には、将来の展望が無いのですから、住みたいときに海外に住むくらいの役得がないときついかなと思います。

というわけで、バンコク滞在についてお話しします。

・バンコクの魅力

バンコクの魅力は、物価(とくにホテルなど)が安いこと、治安が良いこと、飲食店や買い物などの楽しみが充実していること、飯がうまいこと、人々が感じが良いこと、乾期(11月~4月)には気候が良いこと、あたりでしょうか。いままさに発展を続けている国の繁栄と力強さや、その中にも残る庶民の生活など、色々な側面を楽しむことができます。(雨期は雨ばかりなので、雨期の滞在は全くお勧めしません。)

・住まい

友人が管理人をしているシェアハウスの主寝室(専用バスルーム付き)を借りました。一月に12000バーツ(35000円くらい)で、プールとメイド付き。清潔で快適な部屋でした。

そうしたシェアハウスはcraigslistなどで入居者を募集しているようです。現地には日本人のやってる不動産屋なども多くありますので、部屋探しにはあまり困らないのではないでしょうか。

ホテルでも一泊3000円も出せば中心部の綺麗な部屋に泊まれますし、そこそこの部屋で良ければ1500円くらいでも十分にあるんじゃないかと思います。

・働く場所

スターバックス、トンロー店(ソイ11にある方)がお勧めです。空いていて、電源のある席が多いです。電源のある席は人気なので、電源タップを持って行くのをお勧めします。

バンコクにはやたらスタバが多いので、働く場所にはまず困らないと思います。

・インターネット

バンコクでは、インターネット接続の速度はまずまずです。日本や韓国のように超高速ではないですが、十分満足できるレベルだと思います。

i-mobile 3gxという3Gモバイル接続サービスは、100バーツで1GB使えるという安価な設定です。MBKというショッピングモールにいくと、3GモデムとSIMカードを買うことができます。あとはセブンイレブンでtop upカードを買って、こちらのページから残高追加することができます。

・食事

庶民的な食い物屋に行けば、一食30~40バーツくらいで食べられます。120円以下ですね。一食の量が少ないので、自然と痩せることができます。最初は足りないと感じますけど、すぐに慣れます。間食も充実してますしね。

・言葉

バンコク中心部ではだいたいどこでも英語が通じるので言葉で困ることもまずありません。現地ではタイ語のレッスンを受けていたのですが、あまり使う機会がないので上達しないまま帰国してしまいました。英語ができないのはタクシーの運ちゃんくらいですね。

・治安

バンコク中心部では治安は良いです。滞在中、治安の心配をしたことはありませんでした。

・交通

公共交通機関では到達出来ない場所が多いので、そういうところへはタクシーかバイクタクシーを使うことになります。バイクタクシーは便利なので、がんがん使ってしまいますが、交通安全の意識の無い国ですので、事故る確率は高いです。

・トイレ

駅にトイレがないので、トイレの近い人は、トイレ使える場所を憶えておくほうが良いと思います。ショッピングセンターがどんどん増えているので、昔より安心になりました。

・ビザ

観光ビザは3ヶ月有効です。日本人はビザ無しだと30日なので、長期滞在には観光ビザを取る必要があります。日本で取るとやたら必要書類が多いので、近隣諸国で取るのが良いでしょう。

本格的に移住するとなると、フリーランスでビザを取るのはなかなか難しそうです。何らかの会社を設立しないといけないでしょうね。バンコクには移民弁護士みたいな人が大勢居ますので、まずそういう人に相談するのが一番と思います。

日本企業は沢山あるので、そこで働くならビザは手に入れやすいと思いますが、給料は全く期待できませんし、外国企業や現地起業を含めても、先端的なITの企業は皆無です。

身分が保障されなくても良いのであれば、「ビザラン」という方法もあります。3ヶ月に一度出国し、観光ビザを取り直して戻ってくるという方法です。あまり長く続けていると、ビザ取得を拒否されたりすることもあるようですが、わりとこの方法で滞在してる人は多いです。ベトナムとタイに半々ずつ住んで生活しているという人もいました。