2011年2月28日月曜日

Yahoo! Japanの検索エンジンがなぜGoogleになったか

先日、Yahoo! Japanの検索エンジンがGoogleに切り替えられました。このことは「検索エンジンがGoogleの独占になる」などといった話題にはなりましたので、ご記憶の方も多いかと思います。[1]

そもそも、なぜYahoo!は検索エンジンを切り替えようと考えたのでしょうか?

元々Yahoo!もGoogleと似たような検索エンジンを自社で作成して運用していましたし、わざわざ自社製品を捨ててライバルの検索エンジンを採用する必要性があったのでしょうか。そこまでせねばいけない動機は何だったのでしょうか。

弊社の運用しているあるショッピングサイトのデータを見ていたところ、面白い事実が判明しました。

Yahoo!の検索エンジン切替の前後で、きわめて興味深いデータがでていたのです。

検索エンジンがGoogleに切り替えられたことで、弊社サイトへのYahoo!経由でのページビューは半分以上減少しました。しかし、それにもかかわらずYahoo!経由での購入者数と売上は変わっていないのです。

すなわちYahoo!経由でのコンバージョンが大幅に改善されたことになります。

これは、Googleの検索エンジンが、ユーザに、よりよい検索結果を提示しているということを意味します。本当に興味のある人にだけ弊社のサイトを案内していることになります。ムダな、興味のないサイトへのアクセスが半分に減ったのですから、ユーザに取ってみれば大きな改善を意味します。

Yahoo! Japanとしては検索エンジンを他社製に乗り換えてでも、結果を改善しなければ、ユーザに離れられてしまうと考えたのではないでしょうか。

なかなか分かりにくい検索エンジンの質の差ですが、サイトの運用者から見ると、このように明白に大差がついていることがわかるものですね。面白い結果だと思いましたので、皆さんにお伝えする次第です。それでは、また。

参考文献:
  1. Yahoo! JAPAN、Googleの検索エンジンと検索連動型広告の採用を発表 - Internet Watch 2010/7/27

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