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2017年12月7日木曜日

Esquire miniとBeoplay P2とBose Soundlink miniを自腹で比較したよ

僕はイヤホンで音楽を楽しむのがあまり好きじゃないので、海外旅行するときにはスピーカーを持ち歩いてます。最近はそういうニーズが結構あるらしくて、小型軽量のBluetoothスピーカーがいくつか登場しているので、買ってみましたので音質をレビューします。



Harman Kardon Esquire miniは、小型スピーカーの中でも最も美しいものでしょう。金属っぽさのある表面と革張りの裏面となっており、かなり格好いいです。とても薄くて軽くて持ち運びにも便利そうです。

肝心の音質なのですが、いかにも小型で安物のスピーカーという安っぽい音がします。低音は全く出ないですし、高音は致命的にシャカシャカします。中域はまあ良い感じで伸びてますが、やはり音が軽いですよね。

正直、このスピーカーで本気で音楽を聴こうとは思わないですし、この音質だと、わざわざ旅行へ持って行くのも面倒かなという程度です。そりゃもちろんノートパソコンのスピーカーよりはずっといいですけど。音にこだわりのある人には全くお勧めしません。

はっきり言って買って損しました。




B&O Beoplay P2もEsquire miniとほぼ同じくらいの小型スピーカーです。若干重く、若干分厚いですが、そんなには変わりません。

Beoplay P2は140×80×28mm 275gなのに対して、Esquire miniは140×76×24mm 238gとなります。容積で22%大きく、質量で16%重いという程度です。

デザインは悪くはないのですが、側面と裏面は安っぽいプラスチックなので、Esquire miniに比べると質感で圧倒的に劣ります。こちらの方が値段は2倍なのですが、高級感は半分以下です。

肝心の音質ですが、低音がとても豊かです。小さいサイズからは信じられないような豊かで安定した低音がでます。中域もしっかりしていて美しいです。高域は近くで聞くと非常にシャリシャリして安っぽく聞こえます。

対策としては、やや遠くに離して設置することで、高域のシャリシャリ感は解消されて、全体としてまとまった良い音に聞こえます。これだけの音がでれば旅行用としてはオッケーかなという感じです。持ち運びしやすいので荷物を増やしたくないときにピッタリです。

最大音量にするとものすごい音がでますので、屋外のパーティなどにもいいんじゃないかと思いますが、まだ試せていませんので、音質のほどは不明です。

充電がUSB Type-Cなのは、僕のスマホと同じなのでとても便利ですね。

旅行用としては、かなりお勧めです。家に置くには物足りないと思いますが。

(追記)

旅行に出る前は、音質を低く評価していたのですが、実際に旅先で聴いたら十分に満足できたので、評価を上げています(本文も書き換えました)。

かさばらないギリギリのサイズで、これだけの音質が出るのなら十分だと思います。Bose Soundlink Miniはかなりかさばるので通常の旅行には邪魔ですから。




Bose Soundlink Miniは180×59×51mm 680gと、上記二つのスピーカーに比べて2倍以上のサイズと重さを持つので、同列に比較するのはフェアではないかもしれません。スピーカーは大きければ大きいほど良い音がしますからね。

筐体も金属でゴツく、いかにもスピーカーという感じです。ズシッときます。旅行荷物に入れて持ち運ぶのは、そんなに苦ではありませんが、ややスペースは食いますね。

その代わり、音質は素晴らしいです。低域から高域までしっかり出ますし、音の細かい部分を繊細かつ複雑に再現してくれます。一つ一つの音に重みがあり、小型や安物のスピーカーとは明らかに一線を画します。

低域は強調されすぎてると思いますが、それは好みに応じて音楽プレーヤーのイコライザーで調整すればいいでしょう。とはいえ、ここまで低域を強調するなら、できれば本体で調整できるようにしてほしかったですね。

このスピーカーは、小型スピーカーであるにもかかわらず、普通に家に置いて、据え置き型スピーカーとして使っても不足感がないほどだと思います。

超おすすめです。



最後に番外編ですが、X-miniというスピーカーがたまたまAmazonでたった1,000円で買えたので、それも試してみました。ちなみにこのモデルはBluetoothではなく、有線接続のみです。

まあ、音質は値段相応のものですので、わざわざ買う意味も無かったかもしれませんが、とにかく小さく折りたたむことができるので、携帯性を最重視される方には面白いかと思います。スピーカーを折りたたんで収納して、使用時には展開するというアイデアは非常に面白いです。

ちなみに音質としては、非常にノイジーな音なんですけど、音量感があり、意外と伸び感もあり、独特の味があるので、ノートパソコンのスピーカーよりはだいぶマシかなっ、という感じです。まあ、千円なら全然許せます。

2017年12月4日月曜日

キューバで米国大使館員が謎の攻撃を受けている件についてNew York Timesの記事のコメント欄が面白かったので紹介してみるよ

キューバで米国大使館員が謎の攻撃を受けている件についてNew York Timesの記事のコメント欄が面白かったので紹介してみるよ。

そもそもキューバで米国大使館員が謎の攻撃を受けている件について、忘れてる人や知らない人がいるかもしれないので、説明してみる。

キューバとの国交回復に伴って再開された在ハバナ米国大使館では、21人の職員が、聴覚障害や認知問題、視覚障害、不眠などの症状に長らく悩ませられており、米国政府は、これを何らかの攻撃によるものだと考えているという。在米キューバ大使館の職員数名を国外退去させるなど、キューバ政府にも責任があるとしている。

この記事は、米大使館から多くの職員が退避することになったというものだが、記事内では米国政府が調査のためFBI捜査員を派遣したが、何も発見できなかったということも紹介している。

この記事自体は、ただ米政府の見解を紹介するだけのつまらない記事なんだが、コメント欄で非常に多様な議論が繰り広げられていたので以下に抜粋かつ要約で紹介したいと思う。

単純な意見から、とても知的な意見まで幅広くて、非常に面白かった。ちなみに要約はものすごく手抜きで時間をかけずに適当におこなっているのでものすごく文章が変わっていることを諒解願う。


  • Robert - 何がこの攻撃の動機なのか? キューバ政府にはそのような動機も技術もない。この攻撃から米国もキューバも利益を得ることがない。では誰が最大の利益を得るか? それはプーチンのロシアだ。
  • WmC - 訴えている症状は曖昧かつ多彩で、攻撃によるものと決めつけるのは早すぎる。FBI捜査員に入国して捜査することを認めるキューバ政府の対応もそうだ。これを攻撃と決めつけて大使館員を退避させるのはトランプの政治的理由によるこじつけだろう。
  • Victor Mark - 私は行動神経学の研究者だが、このような多彩な訴えを示す集団が、検査でも全く原因がわからない場合、集団ヒステリーだろうと思う。集団ヒステリーは実際に深刻な病気なのだが、外部の原因によって引き起こされるものではなく、無意識のうちに引き起こされる。神経科医による診察が必要だ。
  • Francisco Cebollero - 私はカリブ海で臨床している医師だが、こうした症状はアルボウイルス感染症だと考えられる。地域外から旅行してきた者は、免疫がないのでかかりやすい。
  • Jim Z - キューバと米国の関係改善で、一番わりを食ってるのは誰だと思う? 在キューバ北朝鮮大使館だろう。北朝鮮の奴らは海外でむちゃくちゃやることで有名だからな。
  • Kara Ben Nemsi - FBIは現地で何の手がかりも得られなかったし、職員の臨床検査結果からも何らの手がかりを得られなかったんだろう。こうした症状は攻撃によるものではない。これは環境要因によって起きたことではないか。

    国務省がするべきなのはFBI捜査員ではなく、疫学者を現地に連れて行って調査することだ。

    自分なら大使館の建物を疑う。同じ症状を呈したカナダ人大使館員が建物を訪れたのはいつか? 症状のあった者となかった者の行動の違いはなにか? 全員が食べたものはなにか? 症状のあった人々の部屋につながる換気ダクトはどれか? これはレジオネラ症が最初に見つかったときの状況と似ているのではないか?
  • ThunderInMtns - 米国の引退した看護師だが、こういう謎の症状は米国の三交代勤務制の工場でもよく起きる集団ヒステリーだ。人々が多彩な症状を訴えて、診察所にやってくる。そのうちそれは工場の環境汚染のせいだということになり、工場は一時閉鎖され、訴訟問題になる。だが結局のところ原因は見つからない。塗料の匂いなどが引き金となることもある。
  • John Figliozzi - これは疑わしい話だね。こうした症状は、高温多湿地域で古い建物をきちんと手入れしないで使ってるときに、黒カビが発生しておきる症状と似てるよ。なんで観光客には同じ症状は全くでてないんだ? トランプはキューバが嫌いだからな。
というわけで、とても面白かった。

元の記事自体は日本でもよくあるような政府見解の紹介記事なんだけど、コメント欄でこれだけ多彩な意見がでてくるというのは米国ならではだなと思う。こういう点に関しては米国がとてもうらやましいね。

僕も正直このコメント欄を読むまでは、「攻撃って一体誰が何のためにやってるの? 意味分からないよ」程度の意見だったけど、これを読んで、あー、そもそも攻撃自体がガセだったんだなと納得。

とくにFBI捜査員じゃなくて疫学者を連れて行けという発言には本当に感心かつ納得した。

2017年5月13日土曜日

睡眠リズム障害とともに生きる - 睡眠相後退症候群(DSPS)と非24時間睡眠覚醒症候群(Non-24)とは何か

(cc) Derk-Jan DijkSimon N. Archer

睡眠リズム障害(概日リズム睡眠障害)という病気はあまり知られていない病気の一つです。

睡眠リズムとは、人間の体内時計によって寝る時間が決まることです。このリズムが社会的に適切な時間からずれてしまい、希望する時間に寝たり起きたりすることができない病気、それが睡眠リズム障害です。

この病気は、社会の理解があることで患者の人生はだいぶ楽になります。ぜひこの記事によって多くの人に睡眠リズム障害について知ってもらいたいと思います。

ちなみに私もこの病気にかかっているので、私がいつも変な時間に行動していたり、先の予定が決められないことに疑問を持っている方も読んでみてください。理由が少しわかると思います。ちなみに本稿ではまず先に病気の概要を説明し、それから私の個人的なストーリーを書きます。

私がかかっている非24時間睡眠覚醒症候群という病気は、きわめてまれな病気であり、その当事者が書いてる話というのはレアだと思いますよ:)


睡眠リズムとは何か?


まず睡眠リズムという概念自体をあまりよく知らない方もいるのではないでしょうか。時差ぼけなどの存在はよく知られていますが、通常は意識することはないですよね。

人間がいつ眠くなるかには、二つの大きな要因があります。

一つ目は、どれくらい長い時間起きているか、どれくらい睡眠が不足しているか、ということです。これをHomeostatic Sleep Driveと言います。起きてから長く起きていれば睡眠の必要性が高まって眠くなるというシンプルな仕組みです。

もう一つは、自分の体内時計によってだいたい何時に眠くなり、だいたい何時に起きるのかということが制御されています。身体の中には本当に時計のような働きをする仕組みが備わっており、人間は決まった時間に活動するようになっているのです。これをCircadian Rhythm (サーカディアンリズム、概日リズム)と言います。これが睡眠リズムの正体です。

体内時計は、自分がいつ起きていつ寝るかなどによって影響される一面もありますが、基本的には惰性によって毎日同じリズムを維持しようとします。

そして人間は寝るべきときに寝るようにできており、寝るべきでないときに寝ると、うまく寝れない、そして起きるべきでないときに起きているとやたら眠い、という風に出来ています。

そのため海外旅行や交代勤務などによって、急に大きく違う時間に寝たり起きたりしようとすると、実際にいつ寝て起きるかに関係なく、それまでの睡眠時間に眠くなってしまったり、それまでの活動時間には眠れなくなったりします。

睡眠リズムの働きは、人によってかなり違いがあると思われています。時差ぼけがきつい人もいれば、シフト制で交代勤務を行ってもわりと平気という人もいます。

この働きが狂ってしまい、思うように寝られなくなるのが睡眠リズム障害です。

睡眠リズム障害とは何か?


端的に言うと、夜眠れない、朝起きられない、昼間に眠くなる、夜に眠くない、というのが睡眠リズム障害です。

時差ぼけや、交代勤務によって生じる心身の不調、これも睡眠リズム障害の一つです。それぞれ、時差症候群、交代勤務睡眠障害と呼ばれます。

時差ぼけを体験したことがある方はよくわかると思いますが、疲れていて眠いはずなのに熟睡できないとか、ちゃんと寝たはずなのに昼間に猛烈な眠気に襲われるとか、こういう症状は睡眠リズム障害の典型的なものです。

たまに海外旅行や出張で時差ぼけになるくらいなら命に別状はありませんが、世界中を飛び回る仕事や、看護師や工場勤務などで交代勤務をしてる人の場合、命に関わるような重大な病気や、精神疾患にかかったりします。そうではなくても交代勤務は寿命を大きく縮めると言われています。

本稿で紹介する睡眠相後退症候群(DSPS)非24時間睡眠覚醒症候群(Non-24)は、時差もなく、交代勤務でもなく、普通に暮らしているだけなのに、なぜか睡眠リズムがずれてしまい、常時、時差ぼけや交代勤務のような状態になってしまうという病気です。

睡眠相後退症候群は、寝る時間が極端な夜型になってしまい、朝方にならないと寝られない、そして朝にどうやっても起きられないという病気です。

これは比較的に良く見られる病気(1000人に1.3-1.7人)です。思春期には10人に1人くらいがこの病気になると考えられています。人間は思春期には夜型になる傾向が強まるためです。

人間は遺伝的に夜型と朝型が決まっていると言われており、精神医学では「朝型夜型質問紙」というチェックシートまであるくらいです。

単に夜型で、夜になると調子が良くて、朝は弱い、だけど特に困ってないという程度の人は病気とは言えないでしょうが、それが生活や仕事に重大な問題を来すようになると病気になってきます。この中間の人も大勢いるでしょう。

朝が極端に弱くなり、どんなに努力しても絶対に起きられないような状態にまでなることがあるのがこの病気の特徴です。単なる睡眠不足というレベルではなく、仕事をクビになるような状況でも起きられないほどです。

自分を不眠症と思っている人でも、遅い時間なら普通に眠れて、朝起きるのが異常に難しいという場合は、この病気にかかっている可能性があります。

非24時間睡眠覚醒症候群は、毎日体内リズムがどんどんずれて、寝る時間と起きる時間が毎日遅くなっていくという、とても珍しい病気です。(興味深いことに、毎日睡眠リズムが早くなっていくという患者はほぼいません)

ちなみにこの病気にかかっている人の多くは全盲の人であると言われています。

患者数も少なく、詳しいことはあまりよくわかっていませんが、定期的に昼夜逆転してしまい、昼に行動するときと、夜に行動するときがあるため、日常生活だけでなく、人生や仕事や家族生活などに壊滅的な打撃を受ける極めて重篤な病気です。

きちんとした情報は、専門的な医学書を含めてほとんどありませんが、日本語で書かれた記事としては日経サイエンス 2016年1月号に詳細な記事があります。この病気で悩む人は必読と思います。幸いに一つの記事だけをダウンロード購入することができます。

人によっては、この病気でなくても、仕事をやめて家で生活していると昼夜逆転してしまうことが良くありますが、この病気の場合は、それとは異なり、昼型を維持するために最大限の努力をしても昼夜逆転してしまうというどうしようもない病気です。

この二つの病気については、以下のような遺伝的な要因が絡み合っており、完全に健全な人から、かなり睡眠リズムが不安定な人、そして完全な病気の人まで、さまざまな段階があると私は考えます。

  • 睡眠リズムのズレやすさ: たまたま夜更かしをしたり、深酒をしたり、寝坊をしてしまったときに、どれくらい睡眠リズムがズレてしまうか?
  • 睡眠リズムの頑固さ: 時差ぼけになったり、用事などで普段よりも早起きしたり早寝をしたりするときに、どれくらい睡眠や起床が難しくなるか?
  • 生まれつきの朝型夜型の違い: 夜型の人ほど昼夜逆転の危険は高まるでしょう。
  • 不眠症や不眠体質: さくっと寝付ける人は、不眠症の人より、睡眠リズムの悪影響を受けにくいでしょう。
  • 睡眠時間の長短: 毎日9時間以上眠るロングスリーパーの人は、必然的に睡眠リズムがずれやすくなるのではないかと推測します。

さて、最後に私の個人的なストーリーを話します。なぜならNon-24は珍しい病気であり、ほとんど医学的な情報がないため、一人一人のストーリーを話すことが他の患者の助けになると思うからです。

とりとめのない話ですので、興味のある方だけお読みください。

毎日睡眠時間がずれている私の話


私は、非24時間睡眠覚醒症候群にかかっており、それは私の人生に壊滅的な打撃を与えています。

私は、自分が再来週に何時に起きて、行動して、何時に眠ることができるのか、予想ができません。そのため、他人と先のことを約束して、一緒に行動する予定を入れるというのはとてもリスキーなことです。約束を守るために24時間ほど徹夜したりすることも良くあります。

面白いことに、徹夜をするのは、早く起きるよりも、どちらかといえば簡単なのですよ。徹夜は頑張ればできるけど、早く起きるのは、意志の力ではどうにもならないほど難しいです。仮に起きることができたとしても、会話や仕事などの知的な作業は一切できません。布団から這い出して、飛行機に飛び乗るくらいが関の山です。

当然、学校に行ったり、会社勤めをしたりすることはできません。

これは年々ひどくなっています。24歳のときに3ヶ月韓国語を学びに学校に行ったときは、なんとか起きて授業の80%くらいに出席して修了証をもらうことができました。しかし36歳のときに3ヶ月中国語を学んだときは50%も出席することができませんでした。

睡眠リズム障害がひどくなっている理由の一つは、私が寝たい時間に寝ることと、起きたい時間に起きることを完全に諦めてしまったせいでもあります。

夜に眠れないからといって、布団の中で悶々としたり、睡眠薬を大量に飲んだりすることは、極めて苦痛に満ちた体験です。精神的にも最悪の状況に追い込まれます。

そのため私は無理に寝るのをやめて、眠れないときは普通に起きて仕事をしたり音楽を聞いたりしています。そして明らかに眠れそうにないのに睡眠薬を飲むことをやめました。


さて、ここで具体的な私の睡眠リズムの一例をお見せします。私は2004年くらいから睡眠日誌を付けているのですが、そこから2016年5月の記録をお見せします。Sと書かれた部分が寝ている時間です。


見事に毎日睡眠時間がずれているのがお分かりになるかと思います。途中で大きくジャンプしているところがありますが、それは寝る時間が朝8時とかになってしまったため、明るすぎて、寝るのを放棄して徹夜したためです。


どうしてこうなった?


なんで僕はこんなことになってしまったんでしょうか?

僕は生まれたときから不眠症だったと親に言われています。幼児のときから夜になってもなかなか寝ない子で、寝かせつけるのがとても大変だったと言われました。自分の記憶がある限りでも、小さい子供のときからずーっと不眠症でした。毎日、寝るのが苦痛で苦痛で仕方なかったです。

父親もひどい不眠症で、いつも夜眠れなくて困っています。

睡眠とはまた別の問題もあり、学校や権力が大嫌いであり、また若い頃は精神的に不安定だったこともあり、中学校のときに学校に行かなくなりました。それから大学などに行こうかと思ったこともありましたが、その頃には睡眠障害が本当にひどくなっており通える状態ではありませんでした。そのためいまでも学歴は中卒です。

もともと不眠症は、学校に通っているときから、かなりひどかったので、いつかは睡眠が維持できなくなったと思いますが、学校に行かなくなり自堕落な生活を始めたこともあり、すぐに睡眠は取り返しがつかないほど悪くなってしまいました。それから気づいたときには昼夜逆転が常態化していました。その頃は、まだNon-24と言い切れるほど、ひどくはなかったと思います。寝れなくて悶え苦しんではいましたが…。

さらに最近、検査してわかったのは、私は睡眠時無呼吸症も持っているということです。たぶんそれが10代後半で悪化して、どうやっても絶対に朝起きられない状態の悪化を招いたと思われます。いまはそれを治療して、だいぶ起きやすくなりました。

年々、夜に寝て、朝起きることを諦めていき、それにともなって精神状態は良くなったんですが、2014年くらいから夜に寝ることを完全に放棄してしまったため、綺麗にNon-24のグラフを描くようになってしまいました。

なぜ睡眠がどんどん後ろへずれていくの?


僕の睡眠について確実に言える2つのことは「早く起きても早く寝ることが出来ない」ということと「睡眠リズムを前に倒すことが絶対にできない」ということです。

普通の人はたぶん早く起きて早く寝るということを続けることで、睡眠リズムを多少なりとも前に進めることができるんじゃないかと思うのです。(ただし健常人であっても睡眠リズムを前に進めるのは難しく、後ろに遅らせる方がずっと楽だと言われています。これは西向きと東向きの旅での時差ぼけのなりやすさに関係しています)

しかし僕の場合は、どんなに頑張っても睡眠リズムを一定に維持することが限界で、それを前に進めることは全くできないのです。さらに無理矢理に早く起きても、夜に早く寝ることができず、睡眠不足がたたって余計に睡眠リズムを悪化させるだけになってしまいます。

僕は本当にNon-24なのか?


最後にちょっとちゃぶ台返し的なことを言いますが、私はNon-24だと医師からはっきり診断を受けたことはありません。これまで数名の睡眠専門医にもかかりましたが、Non-24を診断できる医師には一度も会ったことがないですから…。

時間生物学の研究者は多くても、臨床医学的に概日リズム睡眠障害を研究してる人は多くないのかなという印象を受けます。書籍や情報も少ないですしね。その数少ない情報源によれば、重度のDSPSと晴眼者のNon-24は隣接する疾病であると書かれていますので、明確な線引きがあるわけではないのかもしれません。


私も100%のときにずっと睡眠がずれていくわけではないのです。ここにあげるように2016年2月では、わりと外界に同調したリズムで過ごすことができています。

ただ、多くの期間では、睡眠リズムを予測することができず、毎日睡眠がずれていくという現象がある以上、実質的にNon-24としての困難な症状を持っているということです。

また、もし私が朝8時~夕方17時に寝るようなリズムに同調して生活することができたとしても、それではまともな社会生活を送れないですし、明るい中で寝るのも困難ですから、社会生活上は全く意味が無いのです。基礎研究者にとっては大きな違いでしょうけど。

治療法は?


治療法については、まだまだ研究中で、不確実な情報が多いため、本稿では紹介しません。下記に記載する参考資料を読んで、睡眠専門医と相談してください。

病気が治せなくても、社会的にこの病気が障害として認められ、また生まれつき夜型の人が大勢いるという事実が認識され、学校や会社などが時間に縛られない学び方/働き方を提供してくれるようになれば、多くの人がずっと幸せに生きることができるようになると思うのですが…。

参考資料

2017年5月1日月曜日

家庭用医薬品の世界の変化を予測する

日本では、なぜか家庭用医薬品は処方箋医薬品(医療用医薬品)よりもずっと高いという状態が続いています。もちろん医療用医薬品は保険で3割負担なのですが、10割負担だとしてもその薬価は家庭用医薬品よりずっと安いものが多いかと思います。

医師や薬剤師の時間を使ったあげくに薬が安く買えるという逆転状況は、資本主義の原理に反しており、日本の医療費を増大させる原因になります。

医薬品業界には「薬九層倍」という言葉があり、薬は原価の9倍で売れるなどと言われています。

これは家庭用医薬品の世界では、薬店などの流通業界が大きな権益を握っていることや、家庭用医薬品への参入が厳しく制限されていることがあると思われます。

現在は厚生労働省が、薬剤師や薬局薬店などの利益を重視しているため、このような無法がまかりとおっていますが、そのうちに財務省や政府から圧力がかかって状況が変わることでしょう。日本の財政状況を考えれば10年以内に劇的な変化があってもおかしくありません。

では、どう変わるのか。

まず家庭用医薬品への参入規制が緩められ、ジェネリック医薬品製造会社が大々的に乗り出してきて、通販などの流通手段で大幅に安い薬を売ることになると思います。抗アレルギー剤を90日分まとめて3000円とか、そういう世界になると思います。

もうちょっと医師による指導が必要なような薬では、いちど医師が診察して処方したら、あとは薬剤師とのやりとりだけで長い期間の処方が受けられるリフィル処方箋の導入もありえるでしょう。

処方箋医薬品の通販による販売も可能となり、さらに家庭用医薬品の通販もさらに進むでしょう。

ただし、これらの改革には日本医師会の強い反発があるので、政治的には実現するのはかなり難しくなるでしょうね。

厚生労働省は間違った日本の薬局制度を廃してバンコクの薬局を見習え | 日に以て親しむ-新井俊一ブログ 

以前もこのような記事を書きましたが、私は今は10年~20年のうちには変化があるかなという予想をするようになりました。日本の医療費は年間40兆円という恐ろしい水準になっており、もはや政治的圧力などをかまっていられる状態ではないと思いますので。

さらに踏み込んで、インド製ジェネリックを輸入して日本で正規販売できるようになれば、大幅に薬剤費を下げることが可能なのですが、日本政府はそこまでは踏み切れないでしょうね…。

2017年2月24日金曜日

タイのdtacでプランを変更する方法

タイのdtacではすでにプランに申し込んでいると、変更をする方法がよくわからないという問題があります。

このところ家のADSLが調子悪いのでdtacのデータプランをすべて使い切ってしまったあげく、データ追加プランまですべて使い切ってしまって、インターネットが128kbpsでしか通信できないというピンチに陥って慌てました。

いろいろ試したところ、dtacのデータプランをキャンセルする方法がわかったので、ここに書きます。

*1003に電話をかけて9番を押すと、英語でさまざまな案内が流れてきます。そのなかで8番 (listen to your package detail)を選ぶと、データプランのキャンセルへの道のりが現れます。

現在のプランによってそこから先の選択肢は変わってくるようなのですが、即座にキャンセルするを選ぶと、即座にキャンセルできますので、別のデータプランが契約できるようになります。

これは知らないと結構はまりますね…。

2016年11月12日土曜日

中国でも香港SIMで自由にインターネットを

以前、中国でVPNを使ってインターネットアクセスを試みたという記事を書きましたが、あれはほとんど失敗といっていいくらいつながらない状況でした。

中国のインターネット検閲装置である金盾はかなりよく出来ていて、SSLのように一般的に使われるプロトコル(それ自体は制限されていない)であっても、その接続がVPNに使われているかどうかをトラフィックから検知し、検知すると大幅に通信速度を制限して使い物にならなくするという機能がついているようです。(これは極めて高度な仕組みであり、これを大規模に実装するには高度な技術力と莫大な資金が投じられていることは間違いありません。)

そのためVPNで通信していると、しばらく時間が経つと全く通信できなくなるということがしばしば発生します。使っているサーバーや業者によっては安定してつながるという説もありますが、本当かどうかはよくわかりません。

しかし現在、誰でも安定して中国からインターネットにアクセスする方法があります。

それは香港SIMを使うことです。

中国政府は、携帯電話の海外ローミングによるインターネット利用は規制していません。おそらく外国人が使う分には構わないという判断や、他国の通信会社との取り決めなどの政治的理由によるものや、プロトコル上他国を経由して通信するので技術的に規制困難などの理由によるものかと思います。

(しかし香港SIMは本人確認なしで買えますし、完全プリペイドなので、自由に他人に譲渡することができてしまいます。これを中国に輸入して大量に売りさばく人がでてきたら中国政府は困ってしまうのではないかと思いますが?)



海外ローミングは一般的には高額なものですが、香港SIMは中国国内での通信を比較的安価に提供しています。一番割安な「跨境王4G香港號碼版」では、1GBあたり118香港ドル(約1600円)で利用可能です。これは日本のMVNOに比べれば高額ですが、世界的にみればさほど高くない水準と思います。

現在、これを利用しながら1ヶ月の中国旅行を行っていますが、とても安定して使えています。これをもっと早く知っていれば、台北ではなくて中国に語学留学できたのに!と悔しい思いで一杯です。ただローミングしてPCからウェブを見ていると1GBなんてあっという間に使ってしまうので、お金がかかってしょうがないですが…。(ちなみにウェブでクレジットカードでトップアップ可能)

注意点として、中国についてSIMを入れて起動してから、回線が開通するまでに数時間かかったことです。最初は壊れているのかと思い、とても不安になりました。しばらく待ちましょう。



海外SIMを使うのは難しいことではありませんが、SIMロックのかかっていない携帯電話が必要です。それをもっていない人は激安のWifiルータを買うといいでしょう。ただし普通の携帯電話で海外SIMを使うのと違って、利用には多少のITの知識が必要になります。

このモバイルWifiルータだと、電話を発信する機能がないので、海外プリペイドSIMで必須となるデータパッケージの選択や、トップアップ(プリペイド料金追加)ができないんじゃないかという疑問符がつくので、長期の旅行にはむいてなさそうです。

中国の滞在予定が短い人や、あまりデータ通信量の多くない人は、こちらの旅行者用データ専用カード(7日間または30日間)を使ってもいいかと思います。自動でデータパッケージが適用になるので、電話機能がなくても利用できます。



ちなみに、これまでも中国国内に拠点を置く大手外国企業は、中国政府の許可を受けて正式にVPNや専用線を利用することで海外と自由に通信ができていました。最近、それを一般の個人や小規模法人に提供し始めた日系企業があるようです。

こちらのグローバルゲートウェイでは、通常の中国国内のインターネット回線に、こちらの会社が提供するヤマハルータを設置することで、公式に許可を受けた対外回線に接続することができ、高速かつ安定した通信ができるそうです。

実際に使ったことはないのでわかりませんが、こういうサービスがあるのなら中国に住むことも可能だなぁと思いました。

2016年10月25日火曜日

旅行中に鼻うがいする方法

さいきん鼻の健康に気を遣っているため、鼻うがいをしています。

鼻うがいをするためには、生理食塩水が必要なのですが、旅先にいちいち計量スプーンやカップなどを持ち運んで、塩と水を計量して作るのは邪魔すぎますよね。

で、何とかする方法はないかとAmazonで色々と探していたら良い方法が見つかりました。1gなどのサイズに小分けにされた塩が売られていたので、それを鼻うがい用の容器(80ml前後)のものに直接いれて、水をいれて振り混ぜればOKです。

これだと生理食塩水よりは塩分が多い高張食塩水になってしまいますが、それでも健康上の問題はないようです。ちょっと塩辛いのが難点ですが。





2016年10月18日火曜日

電源が切断されると警報を発する装置を作った

会社の事務所で、しばしば電源コンセントがいつのまにか抜けているという問題が発生してました。

電源が抜けているのに気付かないと問題が起きる場合もあるので、電源が切れたときに警報を発する装置が欲しいと思いましたが、軽く検索しても見当たらないので、自分で作ってみることにしました。電気回路について学んだことはないので、見よう見まねでやってみるのも面白いかな、と。


電源が切れたらブザーを鳴らすような回路を作るのは簡単だろうという読みがありました。

ブザーの電源に電池を使えば簡単ですが、電池の寿命などの問題があるので、電気二重層コンデンサを使って、接続中はコンデンサに充電し、電源切断時にコンデンサの電力でブザーを鳴動させるという回路を考えてみました。(その方が回路設計上も面白いですし)

ちょっと調べたところ電気が流れているかどうかによって回路を切り替えるには「リレー」という部品を使えばよいことが分かったので、それで回路設計を開始しました。

回路設計にはブラウザで動作する回路シミュレータ Falstadを使いました。


実装にはブレッドボードを使っています。

当初、実装したところコンデンサからリレーに電力が逆流してリレーが復帰しないという設計ミスが判明し、急遽ダイオードを発注して追加するというような問題もありましたが、あとはすんなり完成しました。

簡単な回路ですが、一から自分で設計することができ、抵抗、コンデンサ、リレー、ダイオードなどの基本的な素子をいろいろ使うことができたので楽しかったです。

2016年10月14日金曜日

【不眠症対策】毎日アイスノンを頭に巻いて寝ています

先日の記事で、頭を冷やすことによって不眠症を治療する器具がFDAに認可された話を書きましたが、twitter上で「アイスノンでもいけるのでは」という指摘があり、さっそくアイスノンを買って実験しています。

「アイスノンベルト」という頭に巻く商品と、「アイスノンソフト」という枕として敷く商品があり、両方買ってみました。

最初は試しに両方装着して寝たんですが、アイスノンソフトは朝になってもやや冷たいくらいの強力な保冷能力を持っており、それで首から冷やされると全身冷え切ってしまいます。朝になると風邪みたいな状態になってふらふらです。これはちょっと僕には向いてないな、と。

アイスノンベルトはなかなか良い感じです。1時間くらいで保冷力がなくなってしまうんですが、まあ寝ようと思ってから装着して1時間くらい頭をひやせればそれでいいと思うので、とりあえず満足しています。

装着直後は冷たすぎるので髪の上から冷やして、ぬるくなってきたら直接おでこの皮膚にあてて冷やしています。

効果があるかどうかはわかりませんが、私としては悪くないかなという感じです。

2016年10月4日火曜日

病院をどうやって選ぶのか? - 因果関係と前後関係

(この記事は一般向けではなくて、特定の記事への異論として書いているので、その記事を読んでない人が読んでも面白くないと思いますので、飛ばして下さい)

先日、「健康は命より大事」 – 実践編 – - Kwappa談話室という記事が流れてきて、非常にもにょもにょしたのですが、一週間以上経過しても心のもにょもにょが収まらないので異論記事を書くことにしました。

この記事を書かれたのは私と同じソフトウェア業界の方であり、共通の知人が納得したようなブクマをつけていたので、まあ、ここは一つ異論を言ってみても何かの参考になるかもしれんと思ってます。

この記事は、「高熱が出て数日間寝込んだ→大学病院に行って徹底検査を受けて抗菌薬の静注を受けた→治った→なので数日間寝込んだら大学病院に行くべき」という記事なのですが、端的にいってものすごく因果関係に疑問がある記事だと思われます。

私は医師でも医療関係者でもないので、病気や治療や検査についてはわかりませんが、単純に論理的誤謬がはなはだしいにも程があると思いました。

具体的に以下のような疑問が生じます。

  1. 抗菌薬を静注投与したことによって回復への道のりは短縮されたのか? ただ家で寝ているだけでは本当にいかんかったのか?
  2. 大学病院に行かなければいかんかったのか? 近所の医者では本当にいかんかったのか?
  3. 仮にこのケースで大学病院に行ったことが最善であったとして、それは他の読者にとって一般化できる法則なのか?
人間の身体は複雑であり、外部から観察した場合は、あくまで確率的な推定を置くことができるだけです。だから今回のケースについて、著者が間違った行動をしたということは言えませんが、かといって近所の医者の判断が間違っているということも言えないわけです。

なぜか著者は、もし近所の病院に行ったら治っておらず、大学病院に行ったことがとても良かったという断定をしており、それが一般的な事例に適用できるとして他人に大学病院に行くことを極めて強く勧めているわけです。そこには何の論理的裏付けもありません。ここが大変もにょもにょする所です。

実際には、著者は近所の病院には受診しておらず、電話で看護師と話したにとどまります。また近所の開業医を受診して血液検査を受けたというが、再度受診して結果を聞いたのかもわかりません。後医は名医という言葉がありますが、最初は単なる風邪程度と思っていても、時間が経てば重大な病気かもしれないという疑いが増えてくるわけです。 

これらの事象では、何の因果関係も明白ではないし、相関関係すら明らかではないのに、それでもって「絶対に大学病院へ行け」と断言してしまうことに非常に不思議な印象を抱きました。

著者は、大学病院にいって隅から隅まで検査してもらって、入院して抗菌薬静注を受けたことですっかり納得したようですが、実際にはそれは過剰な検査や治療だったということも可能性としてはあるわけです。もしも小さな病医院に患者を軽症だと見なすバイアスがあると言うならば、大きな病院には患者を重症だと見なすバイアスがあるということも逆に言えるわけです。(実際にそのようなバイアスがあるかどうかは知りませんが)

有名なプログラマである著者が、なぜこのような単純な誤謬を犯すのか、不思議でなりません。


もちろん、どの医師を受診するかということは、とても重要な問題であり、情報が少ない問題でもあると思います。

医師や医療団体が「患者はどのような心構えでどのような医療機関を受診すべきか」に対して、一貫性があり誠実な情報開示をしていないように私には感じられます。

医師は、ときには「風邪のように見えても危険な病気が隠れている場合があるから自己判断せずに早い受診を」というようなことを言う一方で、「救急外来は疲弊しているから、軽症で受診するな、軽症で救急車を呼ぶな」などということを言ったりします。はっきりいって「じゃあ軽症とは誰がどのように判断するのか? 軽症かどうか患者が判断できるなら医者いらんわ!」としか言いようがないと思いますね…。

このような一貫性のない情報を垂れ流すのではなく、「どのような症状のときに、どのような医療機関をどのような基準で選定し、いつ受診して、どのように訴えをすればいいか、それからの検査や治療の流れはどのようになるか」ということをまとまった情報として提示すべきでしょう。

そのなかで「病院受診マニュアル」というブログはなかなか良い情報を提供していると思いました。ブログとして雑多な記事で埋め尽くされているので、実際に医者を探している人にとってはちょっと読んでる暇ないよ、という感じだと思いますが…。

このような本音ベースで、病院を受診するためのマニュアルが、ひとまとめに読みやすくなれば大変需要があると思うので、誰か作ってもらえないものでしょうか?

2016年9月15日木曜日

なぜ私は懐疑主義者が嫌いなのか - 水素水批判ブームを批判する

世の中には懐疑主義者と呼ばれる人達がいます。懐疑主義者とは、疑似科学、すなわち科学的であるかのように見せかけながら実際は科学ではないデタラメを批判するという活動をしている人達です。

もちろん間違っていることを間違っているというのは悪いことではありません。もちろん私も疑似科学のことは嫌いです。

しかし私は懐疑主義者のことも好きではありません。なぜなら彼らは批判のために批判するという状況に容易に陥りがちだからです。正しい知識を広めることではなく、批判すること自体が使命になってしまうのです。

端から見てると、懐疑主義者のほうがオカルト人間よりもよっぽどアホのように見えてしまいます。なぜなら懐疑主義者には物事の本質が見えていないからです。


例えば、最近は水素水なる商品が出回っているという話です。

私は、やたら多くの人が水素水批判を繰り広げるのを目にしました。その批判者の多くは、単に他の人が水素水を批判しているから、尻馬にのって批判している人達のように見えました。そういう発想は、本来の懐疑主義という精神から正反対のものであるように思います。

確かに水素水なるものが健康に効果があるということは明らかに誤りであり、詐欺であるように思われます。しかし残念ながら世の中にはそのような誤った言説は無数に存在しているのであり、それを一つ一つ否定していたら、まともに社会で生きていくことすらできないでしょう。

水素水が科学に反しているとして、それを科学的に説明することなど何の意味もありません。もしも、あなたが生理学者であり、新聞に記事を書く機会があるなら、水素水否定のような解説をすることにも意味はあるでしょうが…。

でも、水素水のようなものがいかに間違っているかを片端からあげつらっていても、それは単なる偏屈者であり、物事の本質が見えないアホでしかありません。

なぜなら水素水を買うような人々は、そもそも「水素水が科学的に効果があるかどうか」などについて1ミリも興味を持っていないからです。

水素水批判をする人は、神社に行って「お守りは科学的に効果がないから詐欺商品だ! 買うのをやめろ愚か者共め!!!」と叫んでいるようなものです。そう考えれば、水素水を買う人よりも、水素水批判をする人のほうがよほど愚かだということがお分かりになるのではないでしょうか。


現実において、全ての人が全ての物事に関して正しい考えを持つということはありえませんし、そもそも正しい考えとは何なのかという話になります。疑似科学批判者が、経済学や法律学や心理学や社会学などに関して全て完璧な知識を持っているのか? そんなことはありえないでしょう。自分は絶対に誤りを犯さないと思っているならとんでもないキチガイです。

私は、ものすごく物事を疑ってかかる人間だと思っています。そうしてみると、世の中の言説の99%くらいは、真っ赤な嘘か、正しいことが証明されていないか、掘り下げが足りないため実質的に多くの問題を抱えているか、そのようなものになっていると感じます。

でも現実的に人間は、限られた知識や時間の中で、考え、発言し、決断をくださなければならないのです。さらにそれを記事にするとなれば、文字数も厳しく制限されてしまいます。本ブログのようにいちいちだらだらと長く書いていたら読んでくれる人はせいぜい数人~数十人程度です…。

そのような誤りだらけの社会のなかで特定のタイプの間違った言説だけを取り出して批判することには何の意味もないと思っています。

かといって全てのタイプの間違った言説を批判していたら社会的に抹殺されるでしょう。全ての宗教の信者や、天皇制度の信奉者などに片っ端から喧嘩を売っていたら命がいくつあっても足りません。サウジアラビアにいって「アッラーは存在しない!」と叫ぶような人がいたら真の懐疑主義者ですが、すぐに死んでしまうでしょう。

だから疑似科学を批判する人の多くはナイーブなアホで、かつ自分の得意な領域で他人を批判して喜んでいるだけのクズだと思っています。

では、疑似科学とどのように向き合えばよいのか? それについてはあまりに長くなりすぎたので次の記事に続きます…。


ちなみに私も昔はこのような醜悪な懐疑主義者でした。たしか10年くらい前かな、インターネットで菊池誠という人とその周りの懐疑主義者連中を見て、疑似科学信奉者を嘲って喜ぶ姿のあまりの醜悪さにギョッとして、懐疑主義者批判者へと転向しました。

(とこの記事を書いてから、ふと思い立って「菊池誠」で検索したら「疑似科学批判批判」というジャンルの議論がすでにいろいろとあることに気付いてしまった。書く前に気付けばよかったよ…。この記事は自分でもあまりうまく書けたと思わない…。というか最近はブログの文章が全くうまく書けない…。)

2016年8月28日日曜日

エスカレーターの左側行列が日本の問題を端的に表している

【どうでもいい話なので、あまり読むのは推奨しません。ただ書きたかっただけです】

あまりにどうでもいいことなんですが、この10年間くらいずっとイライラしつづけていることがあります。それは日本でエスカレーターに乗る人々が、どれだけ混んでいて右側を歩く人がいなくても左側にならびつづけ、長い行列を作っていることです。

これを見るたびに「病的だ」と心から思います。

他の国であれば、深く考えずに両側に立つ国もあるでしょうし、片側にたつけれども人が増えてくると自然に列が乱れて両側に立つようになるというケースもあるでしょう。しかし片側に行列を作って無駄な状況を作るというのは主に日本に特有の状況と思います。

日本では「空気」を読み、他人を過度に恐れる人が大勢いるために、どんなに無駄であっても左側に行列を作るということになるのです。臨機応変ということが許されない日本の空気というものを象徴していると思います。

あくまで右側に歩く人のための通路を通すというのは、すごく空いていればそのようにすれば便利だというだけの話です。それがいつのまにか絶対的ルールとなり、混んでいるときにわざわざ待ってまで右側に立たないようにするというのは病的であり日本社会の異常性を良く表していると思います。

私はそのように思うので行列ができているときに右側にすっと立つようにしてるのですが、誰も追随してくる人がいないので、状況の改善には全く役立たないのが残念なところです。

さらにそのようにするときは緊張しますね。いちど新宿駅のエスカレーターで、右側に立っていた男性のことを、後ろから来たチンピラ男が蹴りつけていたのを見たことがあるので。後ろから来た人がいたら攻撃されないか気をつけてしまいます。日本人は「空気」に従わない人は攻撃しても良いと思ってる人は結構いるし、わりと攻撃的な民族だと思いますので…。

僕は日本社会の悪い面から距離を置いて生きているので、人生幸せなんですが、エスカレーターに乗ったときだけは日本社会の暗黒面を意識せざるを得ません。こういうことが学校や会社などの古い組織では日常的に行われているのだから、日本で組織や人間関係に圧殺されて自殺する人が増えるのも無理はないというものです。

2016年8月17日水曜日

CPAPの通院レンタルをやめて通販で購入する方法

(2017年7月追記) 注意事項: 今月CPAPマスクを米国から輸入しようとしたところ、Fedexから必ず薬監証明を取得するように言われているという連絡がありました。手続きがちょっと面倒くさくなっているので要注意です。

先の記事で書いたように日本の保険診療制度ではCPAPはレンタルのみで、毎月意味もなく通院しなければならず、めちゃくちゃ面倒ですし、割高でもあります。

しかし諸外国ではCPAPは購入が当たり前ですし、とくにCPAPメーカーが存在する米国ではCPAPは通販でかなり安く買うことができます。

通販で購入するには、処方箋が必要だったり、ResMedとPhilipsは海外通販禁止にしているなど、いくつかのハードルがありますが、そこさえクリアすれば自分のCPAPが安価に手に入ります。


こちらのcpap.comでは、わかりやすい多数の解説とともにCPAPの販売を行っています。安い機種から高い機種まで色々と揃っています。

私が購入したのは、REsmartという安い機種で、マスクとあわせても500ドル以下で買えました。

手順も簡単です。まずこちらのページにある処方箋を印刷して、主治医のところへ持って行き、署名をもらいます。そのときに圧力の設定も記入してもらいましょう。

そのあと処方箋をメールするか印刷してcpap.comに送ると、購入が可能な状態になります。

あとは本体とマスクを選んで注文するだけです。送料は60ドル程度で送ってくれます。

処方箋には快くサインしてもらえると思いますが、万が一主治医が嫌がった場合は面倒なことになりますね。そのときは紹介状を書いてもらってどこか別の医者でサインしてもらうしかないでしょうが、その手間など毎月通院を続けるのに比べれば楽なもんです。

タイ、バンコクのBumrungrad病院で一泊入院して睡眠検査を受けた話

さいきん私は毎年冬になると、寒い日本を逃れて、バンコクで三ヶ月くらい過ごすことにしています。バンコクは世界でも有数の国際都市であり、多くの外国人が観光したり住んでいるだけでなく、外国人が英語で生活しやすい環境が非常に整っています。

とくにバンコクの総合私立病院はとても設備が充実し、サービスが良いということで、世界中から患者が集まっています。そのなかでもBumrungrad総合病院は、バンコクを代表する高級総合私立病院として有名です。

睡眠検査用特別病室の様子

私は、睡眠時無呼吸症候群で治療を受けているのですが、日本の医療では満足出来ない点があるので、あえてバンコクで再度検査を受けることにしました。

日本の睡眠時無呼吸症の治療は、保険診療の制約により、大きな制限を受けています。治療に使用する機器のCPAPというものは、買い取ることが出来ず、医療機関からの貸し出しでしか利用することができず、毎月必ず病医院へ行って診察を受けなければなりません。

そのため私のようにあちこち旅をする人間にとってはCPAPを日本の医療体制のもとで利用するのは不可能に近いという問題がありました。

また最近はCPAPではなくマウスピースを使って治療しているのですが、その効果判定もかねて、いちど検査を受けたいと思っていました。しかし日本の医療機関で受診したときには、どこもあまり良い印象を受けなかったので、いっそバンコクで検査を受けて、CPAPの処方箋も書いてもらったらどうかということを思いつきました。

Bumrungrad総合病院には、睡眠薬を処方してもらうためなどに訪れたことがありますが、便利な場所にあり、設備も整っており、安心して受診出来るという印象を持っていました。費用についても睡眠検査パッケージというものがウェブサイト上で提示されているので、おおよそどれくらいかかるのか分かるのも安心でした。

タイの有名私立病院では、医師を含めた多くのスタッフが英語を話せるだけでなく、日本語を話せる医師や、日本人医師、日本人スタッフ(医療コーディネーター)や、日本語通訳などがおり、日本人でも外国人でも安心して医療を受けられるようになっています。

費用に関しても、2015年現在では決して馬鹿みたいに高いわけではありません。治療費総額自体は日本の病院と大差ないのではないでしょうか。そのうえ海外療養費制度を使えば、日本の健康保険を使って7割の給付を受けることができますので、日本と同じくらいの費用で受診することができます。

かわいい患者着と識別バンドを着けて自撮り
睡眠検査の手順は日本と同じようなものでした。始めに医師の診察を受け、検査日を予約します。それから一泊入院して検査を受けます。

睡眠時無呼吸症の疑いで検査したので、あらかじめ検査用のCPAPが用意され、split night testで行われました。睡眠の前半はCPAPなしで睡眠して無呼吸の度合いを検査し、無呼吸があるようであれば後半はCPAPをつけてどれくらいの圧力が適正なのかを調べるという手順です。

この検査で担当してくれた睡眠検査技師の女性が、とても知識が豊富なだけでなく、電極をつけたりする作業の間、睡眠について色々とゆっくり話し合ってアドバイスをくれたのがとても良かったですね。なかなか睡眠の専門家とゆっくり話せる機会というのはないですからね。医師はこちらでも三分診療ですし…。

さらに有り難いことに詳細検査データの出力コピーを渡してもらえたので、これで自分でどのような状態かを良く把握することができました。日本の病院などでもこういうサービスはぜひ取り入れて欲しいですね。

退院後、医師の診察を受けたところ、CPAPはこちらの病院で買うとものすごく高いという事なので、米国のCPAP通販業者の処方箋に署名してもらい通販で買うことにしました。このCPAP通販の話と、海外療養費請求の話はそれぞれ別の記事でまた書きたいと思っています。

日本で医療を受けるのに比べてタイの医療がベターなのかというと、それはケースバイケースでしょうが、すくなくとも日本に比べて劣るというわけではなく、タイに在住している人は安心して医療を受けられますね。

病室にはこんなアメニティもついていたよ♥

2016年5月13日金曜日

表計算ソフトの正しい使い方について

弊社の皆さんへ、ExcelやGoogle Spreadsheetなどの表計算ソフトウェアを使う際に気をつけて欲しいことがあります。

最も大事なのは、表計算ソフトを使うときには、「表(テーブル)」を意識して使わなければいけません。

表とは、すなわち行(レコード)列(カラム)の組み合わせによって、情報を整理する方法です。

通常は、行に各データ(人間や取引先や資産など)を割当、列にその項目(氏名や所属や売上など)を割り当てて、その交点となるセルに該当する情報を入力します。

年齢(歳)年収(万円)
田中一郎30400
山田花子25350
上野28320

一行目は見出し、各行に一つのデータと憶えれば分かりやすいですね。

見出しを見れば、誰でもそのセルに何を入れれば良いか明確にすぐわかるようにしなければいけません。

一つのセルに複数の情報を入れてはいけません。セル内に注釈や備考をいれてはいけません。

一つの列のセルには、見出しで定められた同じ種類の情報しか入れてはいけません。そのセル内に記載出来ない情報は、備考や別のセルに記入します。

セルには、円や千やキロやメートルなどの単位を入れてはいけません。それは見出しに入れます。

他のセルから計算できる数値(合計、平均、消費税等)は、式を使って計算しなければいけません。計算した値を手入力してはいけません。

一つの表を複数に分割したり、途中で見出しを再度挿入したり、途中でセルの意味を変えたりしてはいけません、そうしたら一括で選択したり集計処理することが出来なくなるからです。

もしも表が縦に長くなり、見出しが見にくくなる場合は、見出しの行や列を固定表示して見出しはスクロールしないようにすれば良いのです。


表計算の使い道としては、情報管理、情報整理(プレゼンテーション)の二つがあります。

情報管理とは、他に元データがない情報(独自情報, オリジナルデータ, 元データ)を保存するために使うものです。これは複数人で共有・編集する必要があるので、必ずGoogle Spreadsheetのようなオンライン上の表計算を使わなければなりません。

情報管理を目的とする場合は、一つのシートに一つの表しか載せてはいけません。複数の表がシートにあると、追記や編集もしにくくなるだけでなく、プログラムによる自動処理ができなくなります。

情報整理とは、他の元データから転記した情報を整理して、計算を行ったり、見やすく整理を行ったりして、自分や他の人が情報を理解しやすいデータとして提示することです。


2016年3月24日木曜日

中国語を海外でグループレッスンで学ぶのは良くない

さて、また台湾での語学学習の話題を書きます。僕は2015年頭に台湾の師範大学で中国語を3ヶ月学んだのですが、それはいまいち良くなかったんですよね。前回の記事では、台北生活に馴染めなかった話を書いたのですが、今日は学校の話を書きます。

國立台灣師範大學の國語教學中心という語学学校は、外国語としての中国語の教育機関としては世界でも最も有名な学校の一つだと思います。日本人や韓国人だけでなく、世界中から多くの学生が学びに来ています。

ただ、その世界中の学生が来ているという点がクセモノなんですよね。

中国語には漢字というものがあるので、日本人と西洋人では学習速度が何倍も違うわけです。

私のとった初級クラスには、西洋人2名と韓国人4名と日本人2名がいたのですが、授業のペースに対して、西洋人は「あまりにも難しすぎてついていけない!」といい、僕からするとペースが遅くてなかなか先へ進まないという感じでした。

ようするに西洋人と日本人をミックスさせたクラスだと、どうしても授業の難易度が中途半端になってしまい、どちらにとってもペースが合わないという事態になってしまうんですよね。(韓国人からすると難しいけどついていけるという感じでちょうどよさそうでしたけど)

また日本人からすると、簡単な漢字の練習をさせられても完全に無意味なわけです。100%無駄な時間が発生してしまうというのは痛いところです。

というわけなので、もし海外で中国語を学ぶなら、絶対に各国混成グループレッスンはお勧めしないというお話でした。プライベートレッスンをとるか、日本人だけのクラスをとりましょう…。

2016年2月2日火曜日

プログラマーとはどんな人間達なのか。怒りと寝坊と社会適応と。

(注意:本記事はほぼ個人的な観察と憶測と誇張によって成り立っています。研究などの記述がある記事へのリンクなども含んでいますが、それらはエビデンスレベルが極めて低いものも含んでおり、全てを正しい事実として扱うべきものではありません。)

プログラマーとはどんな人間なのでしょうか?

職業プログラマーの多くは、ごく普通の善良な市民であり、多くの普通の日本人と変わらない人々だと思います。たまたま就職先がソフトウェア企業だったからプログラムを仕事にしているという人々です。

本稿では、もっとややこしくて魅力的?なナチュラル・ボーン・プログラマー達の話をしたいと思います。

プログラミングにおいて高い能力を発揮する人々の一部は、しばしばちょっと変わった個性を持っています。もちろん人それぞれ違うので、一概にまとめることはできませんが、ちょっと変わった人が大勢いるのが事実です。

そのなかでもとくに目立つ個性が二つあります。それは「怒り」と「寝坊」です。


ある種のプログラマーというのは、何か知らないが常に怒っています。

日本のIT業界では、一時期「モヒカン族」や「マサカリ」などという言葉が流行りました。他人の誤りなどを見つけたら容赦なく攻撃するというような意味だったかと思います。

間違ったことを見つけると「間違っている!」と言わずにはいられないのがプログラマという生物のサガであるようです。

間違いを指摘するときは、丁寧かつ穏便な方が良いのではないかと思うのですが、そのときに強烈に怒ってキツい口調で否定してしまうような人も多くいます。

とくに複数の外国語に堪能なプログラマーというのは、なぜか知らないが、強烈なレベルにまで怒り狂っていることが多く、怒りのあまり収拾が付かないようなブログを書いてる人が3名います。

そのうち二名はかなり怖いので実名を挙げるのをためらいますが、一名は「アスペ日記」という名前のブログを書いている方です。

この方は他人が翻訳して無償で公開した文章に対して「そびえ立つクソの山だ」という評を書いて物議を醸しました。

それだけなら単なる罵詈雑言というだけの話で、何も珍しい話でもないと思うのですが、そこから先、この人がその正当化として言ったのが「これは訳という作品についての批評であり、個人攻撃ではないから何も問題はないのだ」という言葉です。

ここには、なんというか一般社会や他人の気持ちというものに対する洞察が全く欠けているなあ、と思いました。自称のようにアスペルガー症候群なのかどうかわかりませんが、かなり特異な個性を感じます。


プログラマの怒りというのは、うまく働けば社会や人生を良い方に変える場合もあるだろうと思います。また社会全体が良くなるためには、怒りを持った人々がその怒りを良い方法でぶつけていくことで、社会を改善するという作用も必要なことは間違いありません。

しかしその怒りの表出の仕方があまりに他人に受け入れられないものになると、単なる暴言どころか、下手したら訴訟沙汰や解雇沙汰にもなりかねません。

そのためにもプログラミングコミュニティは、「モヒカン」だの「マサカリ」だの言わずに、きちんと穏便な方法で怒りを表明したり、なるべく冷静かつ丁寧に間違いを指摘することを推奨するような考え方が必要なのではないでしょうか。

怒りをうまく社会をよくするために使う。

怒りをうまく自分の人生をよくするために使う。

そんなことができたら良いのになと思います。(次の記事はそんな話を書こうかと思っています)


プログラマは夜型だとよく言われます。

本格的なソフトウェア企業で、毎朝9時に全員が出社しなければならない企業など聞いたことがありません。もしそのような企業を作ったとしたら、優秀なプログラマは絶対に応募しないので、すぐに潰れてしまうのではないでしょうか。

ドワンゴという会社などは、社員が午前中に出社してくれるように午前10:30にジャージ姿の女性が弁当を配布し、一緒に体操をするという試みまでしたそうです。

10:30に出社するのが早朝出社というのがこの業界。10:30に出社すれば朝に強い人扱いです。昼や午後になって出社してくる人も決して珍しくはありません。

既に広く合意が得られた睡眠学的な観点から見ると、まず10代後半~20代くらいの若い人の多くは睡眠リズムが自然に夜型になっており、そういう人は朝早く起きると能力が著しく低下するという現象があげられます。また成人でも3割の人は遺伝的に夜型となります。

プログラマはとても集中力のいる仕事なので、私の場合は少しでも睡眠不足などで能力が低下していると全く使い物になりません。そのためプログラマには出社時間を遅らせてでも集中力を確保して仕事してもらったほうがいいのです。


しかしプログラマの一部にはそれだけでは説明出来ない夜型傾向があるように思えます。

夜型の人間というのは創造性が高く、独立心が強く、論理的であるという説があります。

さらには、発達障害の人間は、極度の夜型などの睡眠リズム障害を併発しやすいという説があります。

要するにナチュラル・ボーン・プログラマというのは脳味噌がどっかポンコツであるために、それゆえに性能が出せている生物であるということ。(中にはポンコツでないのに超高性能を発揮している卑怯な人もいますが…)

冒険的な移民の子孫である米国人は、ある種の発達障害などの遺伝子を多く持っており、それが米国の創造性や独創性などを担保しているという説があります。米国では多くのポンコツ遺伝子を持った人がおり、そのなかでポンコツ性が低くて高い才能を発揮する人が、社会の発展に貢献しているのかもしれませんね。

ポンコツ人間よ、がんばろう! 日本を変えるのはポンコツ人間しかいない!

2016年1月17日日曜日

twitter始めました。そしてブログの名前も変えました。

こんにちは、新井です。

いまさらながらtwitterを始めましたので、こちらのアカウントをもし良かったら気軽にフォローして頂けると嬉しいです。いまならたぶん全員フォロー返します。

そしてこちらのブログの名前を「日に以て親しむ-新井俊一ブログ」という名前に変更して、今後はもっと気軽な記事を増やしていこうと思います。


主要な狙いとしては、今年はもっとネット上の知人を増やしていきたいと考えています。

この10年くらい、自分の会社の仕事ばかりして、仕事していないときはひたすら海外旅行をしていたので、だいぶ社会との接点を失ってしまっていたことに気付きました。

私の最も好きな漢詩の一文に「去る者は日に以て疎く 来る者は日に以て親しむ」という言葉があります。まだまだ元気に生きているのだから、もっと多くの人と交流していこうという意気込みをもってタイトルを付けました。

仕事が忙しく、なかなか人と飲みに行ったりする時間が取れないので、ネットを活用して交流していこうと考えています。いまさらtwitterやブログを始めたからと言って、多くの人が読んでくれるかはわかりませんが、とりあえず今年一年は頑張りたいですね。


また気軽な記事を増やす理由としては、本ブログの開始時には「良質な記事だけを書いて、固定読者を増やそう」と思っていたのですが、RSSリーダーというものの衰退に伴い、ブログの固定読者というものを獲得するのが難しくなった現在では時流に合わないと思いました。

(たまに数万ページビューを稼ぐような記事を書いたとしても、それを読んでくれた人が固定読者にならない。昔だったらなったと思うのだけど。)

そこでtwitterなどを活用して気軽に思ったことを書いていく方式に改めることにしました。ただ、自分の考えを垂れ流すことになるので、あまり妄言やデタラメばかりにならないようには気をつけたいと思っています。

今後とも宜しくお願いします。

2015年12月29日火曜日

台北に三ヶ月住んで中国語を学んだが、台北生活も台湾料理も合わなかった話

もう1年前の話なのですが、去年の冬、台北に三ヶ月住んで現地の学校で中国語を学びました。しかし、はっきりいってその選択肢は大失敗だったなー、と痛恨しています。

ネガティブな話を書いても読む方は不愉快になるだろうと思って、一年ほど書かないでいたのですが、同じような体験をした人にとっては読んだらちょっと気休めになるかと思って書いてみることにしました。台湾嫌いとか台北嫌いとか台湾料理が薄味すぎるよねと言う人はあまり見ないので。

ちなみに最初に注意点なのですが、僕は、寒い冬になると気分が低調になるので、そのせいで実際よりも台北が悪く見えているところはあるかと思います。冬の台北は南国なのにかなり天気悪いし寒いです・・・。持病が悪化して、だいぶ体調も悪い日々が続いていました。


一応クラフトビア屋や台湾クラフトビアはある
まず台北で最も嫌だったのは、街に飲み屋などがほとんどなく、飲食店でもビールすら置いてない店がほとんどで、お酒を飲む文化がないということ。僕は基本的にお酒を飲んで他人と仲良くなる人間なので、お酒を飲まないという時点で、かなり凹んでしまいました。

もともと中国の文化には居酒屋やバーみたいな概念はあまりないのかもしれませんが、仮に文化的にローカル飲み屋がないとしても、お洒落なバーくらい普通の国にはもっとあるもんです。台北で飲み屋街といえば、日本人街の林森北路くらいのものです。

そして現在の台北の街の人々はすごくせかせかしていて、まったくフレンドリーではありません。飲み屋もなく、あるのは軽食店ばかりなので、友達を作るのはかなり難しいです。料理の注文すら注文用紙に書くので、注文ですら言葉の練習になりません。語学学習のために行ったのに、なかなか話す機会がなかったのは痛恨でした。


あと台湾料理も全く口に合いませんでした。僕は、タイ料理や韓国料理や四川料理のようにスパイシーで味付けの濃厚な料理が好きなので、台湾料理のように極めて薄味で塩の薄い料理を毎日食べていると気が狂いそうになります。政府の減塩運動が成功したため、塩分がとても薄くなったんだそうです。

私も台湾の料理の一品一品では好きな料理はいろいろあります。臭豆腐もいいし、蛋餅もいい、葱油餅もいい、どれも単品としては美味いです。しかし問題はどれも超薄味で極めてシンプルな味付けなこと。だから2~3日の台湾旅行なら、誰でも美味しく楽しめるでしょうが、3ヶ月続くと人によってはかなり厳しいでしょう。

あと、こちらの「運び屋」さんのブログにも書いてありますが、台北の飲食店は、美味しくしようとする努力が全く感じられない店が多いのですよ。食べると「あちゃー」となるマズい食い物が多数あります。

涼麺。マズいがハマる。
この涼麺という料理は、本当に信じられないくらい不味い店が多いので逆に面白いです。でもマズいのになぜか食べたくなる中毒性のある料理なんです。僕は好きですね。涼麺。死ぬほどマズいけど。

というか、全般的に台北の食い物好きなんですよね。もし食べるのが一日だけでいいのなら。毎日食べてると、その薄味さだけじゃなく、サービスが皆無な点や、店がとても汚かったり殺風景な点などに、どんどん心がやられてきます。

いくら安食堂だって、毎日通ってるんだから、「こんにちは」とか「元気?」くらい言ってくれたっていいじゃありませんか。それが、紙に注文を書いて渡して、どんっと料理を置かれるだけ。それじゃあねえ。

その点、近所で深夜営業をしていた涼麺屋は、ほんっとーにマズいのですが、おばちゃんがなんだかんだ話しかけてくれたりして、常連扱いしてくれたこともあるし、マズい涼麺にすっかりハマって毎日食べてしまいました。


台北で一番よく食べたのはバインミー
他にも色々と気に入らない点は多々ありましたが、まあ、細々と愚痴を書いてもつまらないだろうからやめておきます。

折角の海外生活があまり楽しめないし、中国語も十分に実践出来なかったのは、とても残念な話でした。台北は先進国の大都市なので、みなドライですし、そこに溶け込むためには、かなり努力してあちこち動き回らねばならなかったのでしょうが、体調が悪くて、とてもそれどころではありませんでした。

結局のところ、最後の頃には林森北路の居酒屋で飯を食ったあとに日本人がやっているワインバーに行って、日本人とばかり話をするような生活になってしまい、ほんっとーに何をやってるんだ、という感じです。

昔、2004年にソウルで三ヶ月韓国語を学んだときはどこでも大歓迎されてとても楽しかったのですが、最近はソウルに行くと、とても人が冷たくなった、情がなくなったと感じます。やはりどこの都市も大きく発展してしまうと、そのようにドライになるのかもしれませんね。台北ではなくて、台南のような地方都市に滞在すれば、また違ったかもしれませんね。

あと、たぶん私が贅沢になり臆病になっているのも原因なんでしょうね。2004年の僕は、誰でも外国人と話せれば、それだけで楽しいと思っていました。もっと若くてオープンだったと思います。店に行って、常連扱いされないなど当たり前のことだと思ってました。

今の僕は、日本でもタイでもどこでも常連扱いされるのになれきっています。どこにいってもお店の人と一言二言話して、二回目に来ればもう常連として扱ってくれますからね。若くてコミュ障だった自分とは大違いです。それが台北では通用しなかったのでショックなんでしょうね。


今年はいつも通り、南国のバンコクに滞在しています。やはり乾期のバンコクは天気が良くて暖かくて人々も穏やかで最高です:) やっぱりバンコクサイコーです。

韓国とタイの空港鉄道が全く同じ大失敗。どこの国も政府はアホだ。

本ブログはなるべく良質の記事だけをお届けしようとした結果、あまりに記事が減りすぎてしまったので、ちょっと気軽に書ける雑な記事を増やしていこうかと思います。

さてソウルの仁川国際空港と、バンコクのスワンナプーム国際空港は、どちらも古くなった旧空港から新しい場所に移転した空港です。いわば成田空港のようなものでしょうか。仁川空港は成田空港と同じく、かなり離れた場所にあります。

仁川国際空港にもスワンナプーム国際空港にも、わりと最近になって待望の空港連絡鉄道が完成して運用されています。どちらもタクシーやバスに頼らないで済むので、旅行者にとっては安心して利用出来る乗り物です。

しかしどちらも致命的な運用上の欠点のせいで、空港への到達時間を短縮することには完全に失敗しています。それどころか仁川空港への空港鉄道は深刻な経営危機に見舞われています。


この二つの空港鉄道には、どちらも急行と鈍行があり、鈍行は頻繁だけど、かなりゆっくり走ります。急行はたまにしか来ないけど、わりと高速に走ります。

困った問題は、鈍行と急行で料金が違い、さらに改札口やプラットホームまで違っているため、ホームにいって急行が来たらそれに乗るということができないのです。そのせいで、たまにしか来ない急行を当てにして急行ホームに行く人は誰もおらず、急行はガラガラどころか乗客がほぼゼロの状態です。

ついにはバンコクのエアポートレールリンクでは急行の運行を取りやめてしまいました。

どちらも京成スカイライナーなみの160km/hの設計速度を持っており、本来は空港への到達時間を大幅に短縮するはずなのに、なぜこのような事態になってしまったのでしょうか?

推測出来る理由としては、韓国もタイも、日本のような郊外鉄道網を一切持っておらず、地下鉄のような都市内鉄道と国鉄の二系統しかないために、郊外高速鉄道の運営経験が全くないということがあります。

そのためアホなコンサルタントか誰かに騙されて、急行と鈍行の料金を変えようという、馬鹿な価格差別化を設定してしまったのでしょう。しかし一体誰が、10分~20分程度の時間短縮のために、たまにしか来ない急行列車を待って、わざわざ高い運賃を払うというのでしょうか? あまりにもアホすぎます。鈍行に乗った方が普通は早く着くんですから。

その結果、仁川空港鉄道の急行は一日2000人しか乗らないのに、ガラガラの列車を意味もなく運行しつづけているというアホ状態です。せめて失敗を明らかに認めただけバンコクの方がずっとマシです。


この話はアホ過ぎてビジネスの教訓にはならないかもしれませんが、政府や公共部門が本当に愚かな振る舞いをするのは日本に限らず、どの国も一緒ということです。

政府公共部門や大企業などの大組織において、どのようにガバナンスを効かせて、まともな意思決定や組織運営が行われるようにするかというのは、21世紀における最も重要な問題ではないかなと思います。全てのニーズが自由市場だけで解決するわけではありませんから。

また、世界における貧困問題や紛争などの問題は、99%は政府部門がアホすぎるせいで発生しています。べつに空港鉄道が多少アホでも人が死ぬわけではないので、まあ、大した問題ではないのです。しかしこの地球上の多くの領域では、政府がアホすぎるせいで、多くの子供達が飢えや病気や戦争で死んで行っています。

政治と経済という領域が21世紀の最も重要な課題であると私は信じます。ですが、残念ながら政治学も経済学も完全に停滞しており、それを解決する方法はまだ全く見つかっていません。

あれ、なんかタイと韓国の空港鉄道を気軽に馬鹿にするだけの記事のはずが、なんか偉そうになってしまったので、ここで筆を置きます。まあ、世の中、どこの国にも、理不尽なことや愚かなことは沢山ありますねと。


余談: ちなみに成田空港のようにそもそも空港自体がとてつもない大失敗である件に比べればずっとマシな話です。成田空港は悲惨すぎて馬鹿にする気にもならないですね。考えると気分が暗くなってしまうので。逆に空港と空港鉄道が模範とすべきなのは香港国際空港ですね。あれは素晴らしい。