2021年12月15日水曜日

Rubyistから起業家になった話 (Rubyist近況[1] Advent Calendar 2021)

Rubyist近況[1] Advent Calendar 2021への投稿です。

最近のRubyistの皆さんには「お前、誰だよ」って感じかと思いますが、新井と申します。大昔にRubyist 九州という福岡のRubyコミュニティを運営していました。

10年くらい前からコミュニティ活動を削減して、ひたすら自社の仕事をやっていたので、最近の方とは、ほとんど面識がないのですが、完全に忘れられてしまうのも寂しいので、近況カレンダーに書いてみることにしました。

なぜコミュニティ活動を削減したのかというと、とにかく自社の事業を成功させ、金を稼ぎたかったからです。

今日はその起業してお金を稼ぐという話をしようかなと思います。

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私は、若い頃から独立したい起業したいと思っていました。そこで20代前半で会社を作ったけど、事業とか起業とかよくわかんないので、受託開発をやってみたわけです。

それが大失敗に大失敗を重ねて、あまりにも受託開発に向いてないことを自覚し、また受託開発という業態は、非常に苦労が多い業種だと気付き、やめることにしました。

そこで、ソフトウェア製品を作って起業するという道を選んだのです。

いわゆるチャリンチャリンの事業を狙ってました。いまでもそれは変わりません。やはり継続収入があることで、事業運営は圧倒的に楽になりますし、業務も生活も楽で安定します。

これまで三本の製品を作って運用していますが、すべてRubyで開発しました。少人数・短期間で製品を開発できて安定運用できているのは、やはりRubyの効率性や快適性のおかげと思います。

Ruby勉強会の仲間達がプログラマとして入社してくれたおかげで、いまは私の仕事はビジネスモデルを考えたり、マーケティングやSEOをしたりすることの比重が高まっており、コードを書くことはだいぶ減りました。

製品を作っても、売るのはなかなか難しいものです。

ソフトウェアビジネスというのは、勝者総取りの傾向が強いので、ベンチャーキャピタルからの投資を受けないでやるのはなかなか難しくなってきたように思います。とくにクラウドサービスは非常に競争が激しいので、投資なしでやるのは困難です。

ビジネスモデルを一工夫しないと生き残れない時代になっており、これから新たに起業する人は大変だなぁ、と思います。

もちろん投資を受けて全力疾走してもいいわけですが、それで勝ち残れる体力のある人はご自由にどうぞという感じです。私にはそのような根性はありません。

2021年、日本全体がソフトウェアやコードに注目していますが、私としては逆にコードからは一歩引いて、ソフトウェアに限らず幅広く色々なビジネスを模索しています。コードを書くということを前提にすると意外と難しいなと感じる昨今です。

そんなやつがRubyist近況カレンダーに投稿していいのかとも思いますが、ご容赦くださいませm(_ _)m

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最後に近況ですが、4年くらい前から、大阪に住んでいます。

私は、小さな会社のCTOをしていますが、会社の社長が大阪に住んでいるので、打ち合わせの利便性などのため大阪に引っ越してきました。また福岡に飽きてきたという理由もあります。

この数年ちょっと体調を崩したりいろいろありましたが、これまで作り上げてきたビジネスがあるおかげで、収入は安定しているので、ほんとに受託やめて事業に邁進してきてよかったなぁ、と思っています。受託やってたら死んでました。

時間に余裕ができたので、コロナが終われば、またコミュニティ活動なども再開したいなあと思っています。もし顔を合わせることがありましたら、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

(余談: いちどQuoraにブログ移転したけど、Quoraのブログはスペースに移行して、ついになんか題名すらつけられなくなったので、こちらに戻ってこようかと考えています)