2022年3月7日月曜日

ロシア軍の対空ミサイル一覧

ロシアのウクライナ侵攻でいろんなロシア軍の対空ミサイル車両が撃破されてるが、なにがなんだかわからないので一覧にまとめてみた。データの出典はWikipediaだよ。

9K35 Strela-10: ソ連時代の短距離対空ミサイル車両。光学/赤外線誘導。射程距離5km, 射高11,500ft

Tor-M1: 短距離対空ミサイル車両。射程距離12km, 射高20,000ft (1両での単独運用も可能だが、複数車両をリンクすることも可能)

9K33 Osa: ソ連時代の短距離対空ミサイル車両。射程距離15km, 射高39,000ft

Pantsir-S1: 2種のミサイルと高射機関砲とレーダーと電子光学センサーを一つの車両に積む中距離防空システム。射程距離18km, 射高49,000ft

Buk-M1-2: 複数車両で構成された中距離防空システム。射程距離50km, 射高82,000ft

(以下は撃破されてないけど、名前聞いたことあるので。たぶんウクライナにも来てるはず?)

S-300: ソ連時代の長距離防空システム。複数車両で構成され、最大射程360km

S-400: 最新式の長距離防空システム。複数車両で構成され、最大射程400km

ちなみに日本も持ってる米国のパトリオット防空システムは射程160kmくらいなので、ロシアのミサイルは公称で倍以上の射程を持っている。

2022年2月6日日曜日

5分で分かる初めての起業

 5分で分かる初めての起業 (CC BY 4.0) 2022 Shunichi Arai

なぜやるか

なぜ起業するのか。自由時間を増やすため。成功するため。金を稼ぐため。嫌な思いを減らすため。仕事を楽しむため。他にできる仕事がないため。どれが大事?

なにをやるか

起業の中で最も難易度が高いのは飲食・小売。在庫があり、家賃も高く、人件費もかかり、それでいて競合が多く利益率が低い。厳しい。とくに飲食はオペレーションも難易度が高くて大変。飲食で成功する人は心から尊敬。ただし一人だけでやるバーやスナックは難易度やや低い。

情報だけを動かす商売はいちばんリスクが低くて難易度が低い。不動産屋・人材業のような仲介業・営業代理店とか、講演業・コンサル業・インフルエンサー・アフィリエイターとか。通販業も店舗の小売業に比べれば圧倒的に楽。

士業のように規制で守られた業種はとくにやりやすい。

いつやるか

若いうちの強みは、時間、成長しやすさ、再起しやすさ、失敗が許されやすさ、体力などがある。経営者を長年やってれば成長する。

年を取ってから起業するなら、培った人脈、知識、技術、名声、信頼などを活用できる。とびきり優秀な人ならある程度、蓄積してからの起業が有利か。

誰とやるか

経営者が一人では起業はなかなか大変。なにより孤独感があり、意欲を維持することが難しい。自分一人で頑張って全てをこなし、意欲を維持していけるなら一人でもいいけど。

二人以上だと喧嘩別れもあるし、裏切りもある。というか喧嘩別れするほうが多いかも。タイプの違う人間同士が組みやすい。空気読める人(オールラウンダーや営業)と読めない人(職人)とか。

税理士は最初から雇うことが必須。メールなどで気楽に相談できる若手の税理士がよい。

人を雇っても帳簿や銀行口座は自分で管理する。さもないと横領される。人に任せるのは不正防止策ができてから。

どうやるか

最初に知っておくべき内容だけ書く。大事なことと、後戻りできないことと。

経営で一番大切なのはマーケティング

マーケティングが上手にできれば、それだけで会社が作って儲けられる。が、どんな業種でもマーケティングがダメなら全く儲からない。マーケティングとか営業とかできれば、それだけで不動産屋でも人材屋でもやって儲けられる。

STP, 4P, 4Cが基本。それで「なにをどこでだれにいくらでどうやるか」の戦略を決める。それが間違ってるとどうにもならない。

べたな飛び込み営業から、SNSマーケティングまで、武器はたくさんある。一通りの使い方と使いどころを把握すること。

失敗を計画する

起業には失敗がつきものである。売れない。儲からない。客が来ない。顧客に迷惑をかける。納期に遅れる。欠陥を出す。納品できない。品質が悪い。従業員に迷惑をかける。給料が払えない。喧嘩別れする。裏切られる。そんなのは日常茶飯事である。倒産すればこの全てが一気に起きる。そしてほとんどの起業は失敗に終わる。

だから失敗を計画の中にいれよう。失敗したらどうするかを考えておく。撤退する時期と方法も決めておく。倒産したら弁護士を雇って後始末してもらうこと。自分と家族の心身の健康を第一に考える。面の皮を厚くすること。

投資を受ける<=>投資を受けない (強者の戦略<=>弱者の戦略)

投資とは会社の持ち分(株式)を譲るかわりにお金をもらうこと。一般的にベンチャーキャピタルにお金を入れてもらう。その金を使って一気に成長を狙う。そういう会社をスタートアップと呼ぶ。

他人に持ち分を渡したら、持ち分を強制的に取り戻す手段はほぼない。なので安易に良くわからん人に投資されると詰む。反社だったら人生終わりかねない。

共同経営者に持ち分を渡す場合は、辞めたときに持ち分をいくらで売ってもらうなどの契約書を作っておこう。(要弁護士チェック)

投資を受けるなら、ゆっくりのんびり働く選択肢はなくなる。辞めるまでつねに馬車馬のごとく死ぬ気で働く必要がある。

投資を受けないなら弱者の戦略(栢野克己)しかない。泥臭い接近戦になりがち。大手企業や有力スタートアップがやりたがらないことをやるしかない。

気楽に経営する

以下のような条件が揃えば、自由で気軽な経営ができる。これでも自分が頑張れば儲けることは可能。

  • 従業員を雇わない (フリーランスや士業の活用は可)
  • 不動産を借りない
  • 融資や投資を受けない
  • ITで自動化する

融資を受ける

融資とはお金を貸してもらうこと。

融資を受けるなら最初は政策金融公庫(こっきん)しかない。そこから保証協会融資→信用組合・信用金庫→地方銀行→都市銀行とだんだんレベルアップしていく。だいたい社長個人が保証人になることを要求されるので、会社がつぶれると社長も破産する。

法律を学ぶ

経営者が法律を知らないと刑務所行きになりかねないので、法律を学ぶことは必須。大学生向けの入門書でも何冊か読めば十分。あとはニュースなどを通じて法律を広く知り、すぐ条文に当たる癖をつける。顧問弁護士は早めに付けたい。メールでさくさく聞ける人がベター。

参考書籍

僕は最近、経営書よまないので全般的に古い本が多い。これらの本に加えて、ネット広告、SEO、アフィリエイト、SNS活用などの知識は抑えておく必要があると思われる。

経営書というのはある意味で空理空論でエビデンスがないので、あまり経営書ばかり読んでも意味ないと思うが、ミクロ経済学は詳細に学んで損はない。ミクロ経済学は(実験に基づいたエビデンスはないが)数学と同じような理論的裏付けがあるので学ぶ価値がある。

法律書はとくにお勧めないけど読んでね。刑法の入門書が一番読みやすい気がする。刑法はシンプルなので。

(おすすめ順)

  • 新版 市場を創る:バザールからネット取引まで - ジョン・マクミラン
  • 情報経済の鉄則 ネットワーク型経済を生き抜くための戦略ガイド – カール・シャピロ (著), ハル・ヴァリアン (著) - (旧版である「ネットワーク経済の法則」のほうが版型が読みやすいかも)
  • コンサルタントの秘密 - ジェラルド・ワインバーグ
  • 起業のファイナンス増補改訂版 - 磯崎 哲也 (投資を受けないなら読まなくても良い)
  • 【新版】小さな会社★儲けのルール - 栢野 克己, 竹田 陽一
  • 成功者の告白 - 神田 昌典
  • 「週4時間」だけ働く。- ティモシー・フェリス
  • ポジショニング戦略[新版] 単行本 - アル・ライズ, ジャック・トラウト

2021年12月15日水曜日

Rubyistから起業家になった話 (Rubyist近況[1] Advent Calendar 2021)

Rubyist近況[1] Advent Calendar 2021への投稿です。

最近のRubyistの皆さんには「お前、誰だよ」って感じかと思いますが、新井と申します。大昔にRubyist 九州という福岡のRubyコミュニティを運営していました。

10年くらい前からコミュニティ活動を削減して、ひたすら自社の仕事をやっていたので、最近の方とは、ほとんど面識がないのですが、完全に忘れられてしまうのも寂しいので、近況カレンダーに書いてみることにしました。

なぜコミュニティ活動を削減したのかというと、とにかく自社の事業を成功させ、金を稼ぎたかったからです。

今日はその起業してお金を稼ぐという話をしようかなと思います。

----

私は、若い頃から独立したい起業したいと思っていました。そこで20代前半で会社を作ったけど、事業とか起業とかよくわかんないので、受託開発をやってみたわけです。

それが大失敗に大失敗を重ねて、あまりにも受託開発に向いてないことを自覚し、また受託開発という業態は、非常に苦労が多い業種だと気付き、やめることにしました。

そこで、ソフトウェア製品を作って起業するという道を選んだのです。

いわゆるチャリンチャリンの事業を狙ってました。いまでもそれは変わりません。やはり継続収入があることで、事業運営は圧倒的に楽になりますし、業務も生活も楽で安定します。

これまで三本の製品を作って運用していますが、すべてRubyで開発しました。少人数・短期間で製品を開発できて安定運用できているのは、やはりRubyの効率性や快適性のおかげと思います。

Ruby勉強会の仲間達がプログラマとして入社してくれたおかげで、いまは私の仕事はビジネスモデルを考えたり、マーケティングやSEOをしたりすることの比重が高まっており、コードを書くことはだいぶ減りました。

製品を作っても、売るのはなかなか難しいものです。

ソフトウェアビジネスというのは、勝者総取りの傾向が強いので、ベンチャーキャピタルからの投資を受けないでやるのはなかなか難しくなってきたように思います。とくにクラウドサービスは非常に競争が激しいので、投資なしでやるのは困難です。

ビジネスモデルを一工夫しないと生き残れない時代になっており、これから新たに起業する人は大変だなぁ、と思います。

もちろん投資を受けて全力疾走してもいいわけですが、それで勝ち残れる体力のある人はご自由にどうぞという感じです。私にはそのような根性はありません。

2021年、日本全体がソフトウェアやコードに注目していますが、私としては逆にコードからは一歩引いて、ソフトウェアに限らず幅広く色々なビジネスを模索しています。コードを書くということを前提にすると意外と難しいなと感じる昨今です。

そんなやつがRubyist近況カレンダーに投稿していいのかとも思いますが、ご容赦くださいませm(_ _)m

----

最後に近況ですが、4年くらい前から、大阪に住んでいます。

私は、小さな会社のCTOをしていますが、会社の社長が大阪に住んでいるので、打ち合わせの利便性などのため大阪に引っ越してきました。また福岡に飽きてきたという理由もあります。

この数年ちょっと体調を崩したりいろいろありましたが、これまで作り上げてきたビジネスがあるおかげで、収入は安定しているので、ほんとに受託やめて事業に邁進してきてよかったなぁ、と思っています。受託やってたら死んでました。

時間に余裕ができたので、コロナが終われば、またコミュニティ活動なども再開したいなあと思っています。もし顔を合わせることがありましたら、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

(余談: いちどQuoraにブログ移転したけど、Quoraのブログはスペースに移行して、ついになんか題名すらつけられなくなったので、こちらに戻ってこようかと考えています)


2018年11月13日火曜日

ブログ移転しました

ブログ移転しました

https://jp.quora.com/blog/arai

今後こちらをみてください。

ここに戻ってくることもあるかもしれませんし、過去の記事もあるので、ここはここで残しておきますが…。

2017年12月7日木曜日

Esquire miniとBeoplay P2とBose Soundlink miniを自腹で比較したよ

僕はイヤホンで音楽を楽しむのがあまり好きじゃないので、海外旅行するときにはスピーカーを持ち歩いてます。最近はそういうニーズが結構あるらしくて、小型軽量のBluetoothスピーカーがいくつか登場しているので、買ってみましたので音質をレビューします。



Harman Kardon Esquire miniは、小型スピーカーの中でも最も美しいものでしょう。金属っぽさのある表面と革張りの裏面となっており、かなり格好いいです。とても薄くて軽くて持ち運びにも便利そうです。

肝心の音質なのですが、いかにも小型で安物のスピーカーという安っぽい音がします。低音は全く出ないですし、高音は致命的にシャカシャカします。中域はまあ良い感じで伸びてますが、やはり音が軽いですよね。

正直、このスピーカーで本気で音楽を聴こうとは思わないですし、この音質だと、わざわざ旅行へ持って行くのも面倒かなという程度です。そりゃもちろんノートパソコンのスピーカーよりはずっといいですけど。音にこだわりのある人には全くお勧めしません。

はっきり言って買って損しました。




B&O Beoplay P2もEsquire miniとほぼ同じくらいの小型スピーカーです。若干重く、若干分厚いですが、そんなには変わりません。

Beoplay P2は140×80×28mm 275gなのに対して、Esquire miniは140×76×24mm 238gとなります。容積で22%大きく、質量で16%重いという程度です。

デザインは悪くはないのですが、側面と裏面は安っぽいプラスチックなので、Esquire miniに比べると質感で圧倒的に劣ります。こちらの方が値段は2倍なのですが、高級感は半分以下です。

肝心の音質ですが、低音がとても豊かです。小さいサイズからは信じられないような豊かで安定した低音がでます。中域もしっかりしていて美しいです。高域は近くで聞くと非常にシャリシャリして安っぽく聞こえます。

対策としては、やや遠くに離して設置することで、高域のシャリシャリ感は解消されて、全体としてまとまった良い音に聞こえます。これだけの音がでれば旅行用としてはオッケーかなという感じです。持ち運びしやすいので荷物を増やしたくないときにピッタリです。

最大音量にするとものすごい音がでますので、屋外のパーティなどにもいいんじゃないかと思いますが、まだ試せていませんので、音質のほどは不明です。

充電がUSB Type-Cなのは、僕のスマホと同じなのでとても便利ですね。

旅行用としては、かなりお勧めです。家に置くには物足りないと思いますが。

(追記)

旅行に出る前は、音質を低く評価していたのですが、実際に旅先で聴いたら十分に満足できたので、評価を上げています(本文も書き換えました)。

かさばらないギリギリのサイズで、これだけの音質が出るのなら十分だと思います。Bose Soundlink Miniはかなりかさばるので通常の旅行には邪魔ですから。




Bose Soundlink Miniは180×59×51mm 680gと、上記二つのスピーカーに比べて2倍以上のサイズと重さを持つので、同列に比較するのはフェアではないかもしれません。スピーカーは大きければ大きいほど良い音がしますからね。

筐体も金属でゴツく、いかにもスピーカーという感じです。ズシッときます。旅行荷物に入れて持ち運ぶのは、そんなに苦ではありませんが、ややスペースは食いますね。

その代わり、音質は素晴らしいです。低域から高域までしっかり出ますし、音の細かい部分を繊細かつ複雑に再現してくれます。一つ一つの音に重みがあり、小型や安物のスピーカーとは明らかに一線を画します。

低域は強調されすぎてると思いますが、それは好みに応じて音楽プレーヤーのイコライザーで調整すればいいでしょう。とはいえ、ここまで低域を強調するなら、できれば本体で調整できるようにしてほしかったですね。

このスピーカーは、小型スピーカーであるにもかかわらず、普通に家に置いて、据え置き型スピーカーとして使っても不足感がないほどだと思います。

超おすすめです。



最後に番外編ですが、X-miniというスピーカーがたまたまAmazonでたった1,000円で買えたので、それも試してみました。ちなみにこのモデルはBluetoothではなく、有線接続のみです。

まあ、音質は値段相応のものですので、わざわざ買う意味も無かったかもしれませんが、とにかく小さく折りたたむことができるので、携帯性を最重視される方には面白いかと思います。スピーカーを折りたたんで収納して、使用時には展開するというアイデアは非常に面白いです。

ちなみに音質としては、非常にノイジーな音なんですけど、音量感があり、意外と伸び感もあり、独特の味があるので、ノートパソコンのスピーカーよりはだいぶマシかなっ、という感じです。まあ、千円なら全然許せます。

2017年12月4日月曜日

キューバで米国大使館員が謎の攻撃を受けている件についてNew York Timesの記事のコメント欄が面白かったので紹介してみるよ

キューバで米国大使館員が謎の攻撃を受けている件についてNew York Timesの記事のコメント欄が面白かったので紹介してみるよ。

そもそもキューバで米国大使館員が謎の攻撃を受けている件について、忘れてる人や知らない人がいるかもしれないので、説明してみる。

キューバとの国交回復に伴って再開された在ハバナ米国大使館では、21人の職員が、聴覚障害や認知問題、視覚障害、不眠などの症状に長らく悩ませられており、米国政府は、これを何らかの攻撃によるものだと考えているという。在米キューバ大使館の職員数名を国外退去させるなど、キューバ政府にも責任があるとしている。

この記事は、米大使館から多くの職員が退避することになったというものだが、記事内では米国政府が調査のためFBI捜査員を派遣したが、何も発見できなかったということも紹介している。

この記事自体は、ただ米政府の見解を紹介するだけのつまらない記事なんだが、コメント欄で非常に多様な議論が繰り広げられていたので以下に抜粋かつ要約で紹介したいと思う。

単純な意見から、とても知的な意見まで幅広くて、非常に面白かった。ちなみに要約はものすごく手抜きで時間をかけずに適当におこなっているのでものすごく文章が変わっていることを諒解願う。


  • Robert - 何がこの攻撃の動機なのか? キューバ政府にはそのような動機も技術もない。この攻撃から米国もキューバも利益を得ることがない。では誰が最大の利益を得るか? それはプーチンのロシアだ。
  • WmC - 訴えている症状は曖昧かつ多彩で、攻撃によるものと決めつけるのは早すぎる。FBI捜査員に入国して捜査することを認めるキューバ政府の対応もそうだ。これを攻撃と決めつけて大使館員を退避させるのはトランプの政治的理由によるこじつけだろう。
  • Victor Mark - 私は行動神経学の研究者だが、このような多彩な訴えを示す集団が、検査でも全く原因がわからない場合、集団ヒステリーだろうと思う。集団ヒステリーは実際に深刻な病気なのだが、外部の原因によって引き起こされるものではなく、無意識のうちに引き起こされる。神経科医による診察が必要だ。
  • Francisco Cebollero - 私はカリブ海で臨床している医師だが、こうした症状はアルボウイルス感染症だと考えられる。地域外から旅行してきた者は、免疫がないのでかかりやすい。
  • Jim Z - キューバと米国の関係改善で、一番わりを食ってるのは誰だと思う? 在キューバ北朝鮮大使館だろう。北朝鮮の奴らは海外でむちゃくちゃやることで有名だからな。
  • Kara Ben Nemsi - FBIは現地で何の手がかりも得られなかったし、職員の臨床検査結果からも何らの手がかりを得られなかったんだろう。こうした症状は攻撃によるものではない。これは環境要因によって起きたことではないか。

    国務省がするべきなのはFBI捜査員ではなく、疫学者を現地に連れて行って調査することだ。

    自分なら大使館の建物を疑う。同じ症状を呈したカナダ人大使館員が建物を訪れたのはいつか? 症状のあった者となかった者の行動の違いはなにか? 全員が食べたものはなにか? 症状のあった人々の部屋につながる換気ダクトはどれか? これはレジオネラ症が最初に見つかったときの状況と似ているのではないか?
  • ThunderInMtns - 米国の引退した看護師だが、こういう謎の症状は米国の三交代勤務制の工場でもよく起きる集団ヒステリーだ。人々が多彩な症状を訴えて、診察所にやってくる。そのうちそれは工場の環境汚染のせいだということになり、工場は一時閉鎖され、訴訟問題になる。だが結局のところ原因は見つからない。塗料の匂いなどが引き金となることもある。
  • John Figliozzi - これは疑わしい話だね。こうした症状は、高温多湿地域で古い建物をきちんと手入れしないで使ってるときに、黒カビが発生しておきる症状と似てるよ。なんで観光客には同じ症状は全くでてないんだ? トランプはキューバが嫌いだからな。
というわけで、とても面白かった。

元の記事自体は日本でもよくあるような政府見解の紹介記事なんだけど、コメント欄でこれだけ多彩な意見がでてくるというのは米国ならではだなと思う。こういう点に関しては米国がとてもうらやましいね。

僕も正直このコメント欄を読むまでは、「攻撃って一体誰が何のためにやってるの? 意味分からないよ」程度の意見だったけど、これを読んで、あー、そもそも攻撃自体がガセだったんだなと納得。

とくにFBI捜査員じゃなくて疫学者を連れて行けという発言には本当に感心かつ納得した。

2017年5月13日土曜日

睡眠リズム障害とともに生きる - 睡眠相後退症候群(DSPS)と非24時間睡眠覚醒症候群(Non-24)とは何か

(cc) Derk-Jan DijkSimon N. Archer

睡眠リズム障害(概日リズム睡眠障害)という病気はあまり知られていない病気の一つです。

睡眠リズムとは、人間の体内時計によって寝る時間が決まることです。このリズムが社会的に適切な時間からずれてしまい、希望する時間に寝たり起きたりすることができない病気、それが睡眠リズム障害です。

この病気は、社会の理解があることで患者の人生はだいぶ楽になります。ぜひこの記事によって多くの人に睡眠リズム障害について知ってもらいたいと思います。

ちなみに私もこの病気にかかっているので、私がいつも変な時間に行動していたり、先の予定が決められないことに疑問を持っている方も読んでみてください。理由が少しわかると思います。ちなみに本稿ではまず先に病気の概要を説明し、それから私の個人的なストーリーを書きます。

私がかかっている非24時間睡眠覚醒症候群という病気は、きわめてまれな病気であり、その当事者が書いてる話というのはレアだと思いますよ:)


睡眠リズムとは何か?


まず睡眠リズムという概念自体をあまりよく知らない方もいるのではないでしょうか。時差ぼけなどの存在はよく知られていますが、通常は意識することはないですよね。

人間がいつ眠くなるかには、二つの大きな要因があります。

一つ目は、どれくらい長い時間起きているか、どれくらい睡眠が不足しているか、ということです。これをHomeostatic Sleep Driveと言います。起きてから長く起きていれば睡眠の必要性が高まって眠くなるというシンプルな仕組みです。

もう一つは、自分の体内時計によってだいたい何時に眠くなり、だいたい何時に起きるのかということが制御されています。身体の中には本当に時計のような働きをする仕組みが備わっており、人間は決まった時間に活動するようになっているのです。これをCircadian Rhythm (サーカディアンリズム、概日リズム)と言います。これが睡眠リズムの正体です。

体内時計は、自分がいつ起きていつ寝るかなどによって影響される一面もありますが、基本的には惰性によって毎日同じリズムを維持しようとします。

そして人間は寝るべきときに寝るようにできており、寝るべきでないときに寝ると、うまく寝れない、そして起きるべきでないときに起きているとやたら眠い、という風に出来ています。

そのため海外旅行や交代勤務などによって、急に大きく違う時間に寝たり起きたりしようとすると、実際にいつ寝て起きるかに関係なく、それまでの睡眠時間に眠くなってしまったり、それまでの活動時間には眠れなくなったりします。

睡眠リズムの働きは、人によってかなり違いがあると思われています。時差ぼけがきつい人もいれば、シフト制で交代勤務を行ってもわりと平気という人もいます。

この働きが狂ってしまい、思うように寝られなくなるのが睡眠リズム障害です。

睡眠リズム障害とは何か?


端的に言うと、夜眠れない、朝起きられない、昼間に眠くなる、夜に眠くない、というのが睡眠リズム障害です。

時差ぼけや、交代勤務によって生じる心身の不調、これも睡眠リズム障害の一つです。それぞれ、時差症候群、交代勤務睡眠障害と呼ばれます。

時差ぼけを体験したことがある方はよくわかると思いますが、疲れていて眠いはずなのに熟睡できないとか、ちゃんと寝たはずなのに昼間に猛烈な眠気に襲われるとか、こういう症状は睡眠リズム障害の典型的なものです。

たまに海外旅行や出張で時差ぼけになるくらいなら命に別状はありませんが、世界中を飛び回る仕事や、看護師や工場勤務などで交代勤務をしてる人の場合、命に関わるような重大な病気や、精神疾患にかかったりします。そうではなくても交代勤務は寿命を大きく縮めると言われています。

本稿で紹介する睡眠相後退症候群(DSPS)非24時間睡眠覚醒症候群(Non-24)は、時差もなく、交代勤務でもなく、普通に暮らしているだけなのに、なぜか睡眠リズムがずれてしまい、常時、時差ぼけや交代勤務のような状態になってしまうという病気です。

睡眠相後退症候群は、寝る時間が極端な夜型になってしまい、朝方にならないと寝られない、そして朝にどうやっても起きられないという病気です。

これは比較的に良く見られる病気(1000人に1.3-1.7人)です。思春期には10人に1人くらいがこの病気になると考えられています。人間は思春期には夜型になる傾向が強まるためです。

人間は遺伝的に夜型と朝型が決まっていると言われており、精神医学では「朝型夜型質問紙」というチェックシートまであるくらいです。

単に夜型で、夜になると調子が良くて、朝は弱い、だけど特に困ってないという程度の人は病気とは言えないでしょうが、それが生活や仕事に重大な問題を来すようになると病気になってきます。この中間の人も大勢いるでしょう。

朝が極端に弱くなり、どんなに努力しても絶対に起きられないような状態にまでなることがあるのがこの病気の特徴です。単なる睡眠不足というレベルではなく、仕事をクビになるような状況でも起きられないほどです。

自分を不眠症と思っている人でも、遅い時間なら普通に眠れて、朝起きるのが異常に難しいという場合は、この病気にかかっている可能性があります。

非24時間睡眠覚醒症候群は、毎日体内リズムがどんどんずれて、寝る時間と起きる時間が毎日遅くなっていくという、とても珍しい病気です。(興味深いことに、毎日睡眠リズムが早くなっていくという患者はほぼいません)

ちなみにこの病気にかかっている人の多くは全盲の人であると言われています。

患者数も少なく、詳しいことはあまりよくわかっていませんが、定期的に昼夜逆転してしまい、昼に行動するときと、夜に行動するときがあるため、日常生活だけでなく、人生や仕事や家族生活などに壊滅的な打撃を受ける極めて重篤な病気です。

きちんとした情報は、専門的な医学書を含めてほとんどありませんが、日本語で書かれた記事としては日経サイエンス 2016年1月号に詳細な記事があります。この病気で悩む人は必読と思います。幸いに一つの記事だけをダウンロード購入することができます。

人によっては、この病気でなくても、仕事をやめて家で生活していると昼夜逆転してしまうことが良くありますが、この病気の場合は、それとは異なり、昼型を維持するために最大限の努力をしても昼夜逆転してしまうというどうしようもない病気です。

この二つの病気については、以下のような遺伝的な要因が絡み合っており、完全に健全な人から、かなり睡眠リズムが不安定な人、そして完全な病気の人まで、さまざまな段階があると私は考えます。

  • 睡眠リズムのズレやすさ: たまたま夜更かしをしたり、深酒をしたり、寝坊をしてしまったときに、どれくらい睡眠リズムがズレてしまうか?
  • 睡眠リズムの頑固さ: 時差ぼけになったり、用事などで普段よりも早起きしたり早寝をしたりするときに、どれくらい睡眠や起床が難しくなるか?
  • 生まれつきの朝型夜型の違い: 夜型の人ほど昼夜逆転の危険は高まるでしょう。
  • 不眠症や不眠体質: さくっと寝付ける人は、不眠症の人より、睡眠リズムの悪影響を受けにくいでしょう。
  • 睡眠時間の長短: 毎日9時間以上眠るロングスリーパーの人は、必然的に睡眠リズムがずれやすくなるのではないかと推測します。

さて、最後に私の個人的なストーリーを話します。なぜならNon-24は珍しい病気であり、ほとんど医学的な情報がないため、一人一人のストーリーを話すことが他の患者の助けになると思うからです。

とりとめのない話ですので、興味のある方だけお読みください。

毎日睡眠時間がずれている私の話


私は、非24時間睡眠覚醒症候群にかかっており、それは私の人生に壊滅的な打撃を与えています。

私は、自分が再来週に何時に起きて、行動して、何時に眠ることができるのか、予想ができません。そのため、他人と先のことを約束して、一緒に行動する予定を入れるというのはとてもリスキーなことです。約束を守るために24時間ほど徹夜したりすることも良くあります。

面白いことに、徹夜をするのは、早く起きるよりも、どちらかといえば簡単なのですよ。徹夜は頑張ればできるけど、早く起きるのは、意志の力ではどうにもならないほど難しいです。仮に起きることができたとしても、会話や仕事などの知的な作業は一切できません。布団から這い出して、飛行機に飛び乗るくらいが関の山です。

当然、学校に行ったり、会社勤めをしたりすることはできません。

これは年々ひどくなっています。24歳のときに3ヶ月韓国語を学びに学校に行ったときは、なんとか起きて授業の80%くらいに出席して修了証をもらうことができました。しかし36歳のときに3ヶ月中国語を学んだときは50%も出席することができませんでした。

睡眠リズム障害がひどくなっている理由の一つは、私が寝たい時間に寝ることと、起きたい時間に起きることを完全に諦めてしまったせいでもあります。

夜に眠れないからといって、布団の中で悶々としたり、睡眠薬を大量に飲んだりすることは、極めて苦痛に満ちた体験です。精神的にも最悪の状況に追い込まれます。

そのため私は無理に寝るのをやめて、眠れないときは普通に起きて仕事をしたり音楽を聞いたりしています。そして明らかに眠れそうにないのに睡眠薬を飲むことをやめました。


さて、ここで具体的な私の睡眠リズムの一例をお見せします。私は2004年くらいから睡眠日誌を付けているのですが、そこから2016年5月の記録をお見せします。Sと書かれた部分が寝ている時間です。


見事に毎日睡眠時間がずれているのがお分かりになるかと思います。途中で大きくジャンプしているところがありますが、それは寝る時間が朝8時とかになってしまったため、明るすぎて、寝るのを放棄して徹夜したためです。


どうしてこうなった?


なんで僕はこんなことになってしまったんでしょうか?

僕は生まれたときから不眠症だったと親に言われています。幼児のときから夜になってもなかなか寝ない子で、寝かせつけるのがとても大変だったと言われました。自分の記憶がある限りでも、小さい子供のときからずーっと不眠症でした。毎日、寝るのが苦痛で苦痛で仕方なかったです。

父親もひどい不眠症で、いつも夜眠れなくて困っています。

睡眠とはまた別の問題もあり、学校や権力が大嫌いであり、また若い頃は精神的に不安定だったこともあり、中学校のときに学校に行かなくなりました。それから大学などに行こうかと思ったこともありましたが、その頃には睡眠障害が本当にひどくなっており通える状態ではありませんでした。そのためいまでも学歴は中卒です。

もともと不眠症は、学校に通っているときから、かなりひどかったので、いつかは睡眠が維持できなくなったと思いますが、学校に行かなくなり自堕落な生活を始めたこともあり、すぐに睡眠は取り返しがつかないほど悪くなってしまいました。それから気づいたときには昼夜逆転が常態化していました。その頃は、まだNon-24と言い切れるほど、ひどくはなかったと思います。寝れなくて悶え苦しんではいましたが…。

さらに最近、検査してわかったのは、私は睡眠時無呼吸症も持っているということです。たぶんそれが10代後半で悪化して、どうやっても絶対に朝起きられない状態の悪化を招いたと思われます。いまはそれを治療して、だいぶ起きやすくなりました。

年々、夜に寝て、朝起きることを諦めていき、それにともなって精神状態は良くなったんですが、2014年くらいから夜に寝ることを完全に放棄してしまったため、綺麗にNon-24のグラフを描くようになってしまいました。

なぜ睡眠がどんどん後ろへずれていくの?


僕の睡眠について確実に言える2つのことは「早く起きても早く寝ることが出来ない」ということと「睡眠リズムを前に倒すことが絶対にできない」ということです。

普通の人はたぶん早く起きて早く寝るということを続けることで、睡眠リズムを多少なりとも前に進めることができるんじゃないかと思うのです。(ただし健常人であっても睡眠リズムを前に進めるのは難しく、後ろに遅らせる方がずっと楽だと言われています。これは西向きと東向きの旅での時差ぼけのなりやすさに関係しています)

しかし僕の場合は、どんなに頑張っても睡眠リズムを一定に維持することが限界で、それを前に進めることは全くできないのです。さらに無理矢理に早く起きても、夜に早く寝ることができず、睡眠不足がたたって余計に睡眠リズムを悪化させるだけになってしまいます。

僕は本当にNon-24なのか?


最後にちょっとちゃぶ台返し的なことを言いますが、私はNon-24だと医師からはっきり診断を受けたことはありません。これまで数名の睡眠専門医にもかかりましたが、Non-24を診断できる医師には一度も会ったことがないですから…。

時間生物学の研究者は多くても、臨床医学的に概日リズム睡眠障害を研究してる人は多くないのかなという印象を受けます。書籍や情報も少ないですしね。その数少ない情報源によれば、重度のDSPSと晴眼者のNon-24は隣接する疾病であると書かれていますので、明確な線引きがあるわけではないのかもしれません。


私も100%のときにずっと睡眠がずれていくわけではないのです。ここにあげるように2016年2月では、わりと外界に同調したリズムで過ごすことができています。

ただ、多くの期間では、睡眠リズムを予測することができず、毎日睡眠がずれていくという現象がある以上、実質的にNon-24としての困難な症状を持っているということです。

また、もし私が朝8時~夕方17時に寝るようなリズムに同調して生活することができたとしても、それではまともな社会生活を送れないですし、明るい中で寝るのも困難ですから、社会生活上は全く意味が無いのです。基礎研究者にとっては大きな違いでしょうけど。

治療法は?


治療法については、まだまだ研究中で、不確実な情報が多いため、本稿では紹介しません。下記に記載する参考資料を読んで、睡眠専門医と相談してください。

病気が治せなくても、社会的にこの病気が障害として認められ、また生まれつき夜型の人が大勢いるという事実が認識され、学校や会社などが時間に縛られない学び方/働き方を提供してくれるようになれば、多くの人がずっと幸せに生きることができるようになると思うのですが…。

参考資料