2015年2月9日月曜日

無駄に強くて危ない鎮痛剤を飲んでませんか?

こんにちは、新井です

私は趣味で医学や薬学を学んでいるのですが、そうすると実際の生活の上で役に立つ知識が沢山得られます。医学や薬学は趣味レベルのちょっとした知識でも、すぐに役に立つので大変にお勧めできる趣味です。みなさんも学んでみませんか?

さて、今日の本題ですが、皆さんは誰でも鎮痛剤を普段常備していて、頭痛やなにか痛みがあったりしたら飲むことが多いかと思います。

しかし、薬店で売られている鎮痛剤と言っても、強いものと弱いものの二種類があることはご存じない方が多いのではないでしょうか。

一般的な鎮痛剤には、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)とアセトアミノフェンの二種類があります。

NSAIDsには数多くの薬があり、有名なものでアスピリン(アセチルサリチル酸)、イブプロフェン、ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)、ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)などがあります。

NSAIDsは、強い鎮痛作用や解熱作用を持つだけでなく、炎症を抑える働きがあるので、炎症を伴う痛みに最適です。その代わり、胃腸障害の強い副作用があります。

アセトアミノフェンは、鎮痛作用と解熱作用を持ちますが、炎症を抑える働きがありません。その代わり、副作用が少なく安全な薬です。

NSAIDsの胃腸への副作用は強く、多くの人が胃の不快感などを感じ、ひどい人では胃潰瘍などの重篤な症状を引き起こすことがあります。

NSAIDsは強い副作用があるので、ちょっとした頭痛のときなどに気軽に飲むべき薬ではありませんが、その理解がされずにロキソニンなど有名だから気軽に飲んでいる人が多く見られます。薬店で売っている薬だから安全とは限らないのです。

また子供には、あまりNSAIDsを飲ませないほうが良いとされています。子供にはアセトアミノフェンというのが常識です。例えば、普通のバファリンはアスピリンを含むのに対して、小児用バファリンはアセトアミノフェンのみ含んでいます。

ちょっとした頭痛や痛みのときは、まずアセトアミノフェンを飲むようにしたほうがいいでしょう。ひどい痛みや、炎症を伴う場合にだけ、NSAIDsを胃腸薬と合わせて飲むのが良いかと思います。バファリンなどはNSAIDと胃腸薬がはじめから混合されているので便利です。

薬店では主にタイレノールというブランドのアセトアミノフェン製剤が売られているかと思います。すぐどこでも買えるので便利ですね。

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