一昔前まで、医師も含めて多くの人がカフェインの効果は5時間~8時間でなくなるので、それくらい前までなら飲んでもよいと言っていました。それは本当でしょうか?
カフェインの血中半減期は、健康な人の場合で3~7時間であるというのが定説です。すなわちカフェインを飲んでから3~7時間ごとに血中濃度が半分になるということです。
ということは5~8時間経過しても血中濃度は半分程度にしかならないということになりますね! まだ血液中の半分のカフェインがあるとすれば、効果がなくなるというのはかなり疑わしいのではないでしょうか。
これが半減期を3~7時間と仮定した場合の血中濃度の表です。
半減期が3時間の場合であれば、10時間後に10%となり、かなり効果が減っているだろうということがわかります。
しかし半減期が7時間の場合は、10時間たっても37%のカフェインが体内に残り、15時間経過後でも23%が残ります。すなわち朝飲んだコーヒーの23%のカフェインが夜になっても残っているということです。
健康でない人、薬を飲んでいる人は、さらに長くなる可能性があります。
ここで注意すべき点は、カフェインの血中濃度と覚醒効果の関係性は定かではないということです。血中濃度と覚醒効果が線形に比例しているとは限らないですよね。では、実際の実験結果ではどうなのでしょうか。
米国で行われた研究によれば、睡眠の6時間前にカフェインを摂取した場合でも睡眠に著明な悪影響があったとのことです。
こう考えると、健康な睡眠を保っている人であってもカフェインは朝に飲み、昼を過ぎたらなるべく飲まない方が良いのかもしれません。
ましてや私のように睡眠に大きな障害を抱えている人間はカフェインを一切飲まないくらいの方が良いのでしょうね。私はコーヒー大好きなのでやめるのはかなり難しいですが、カフェインレスコーヒーに切り替えるなどして頑張っていこうかと思います…。
大変参考になりました。
返信削除なるほど、半減期という考え方ですね・・。大いに参考になりました。
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