2014年6月22日日曜日

プログラミングで自分の人生を切り開く生き方

私は多くの日本の人とは違った生き方をしてきました。その視点からみて、若い人にすこし伝えられるメッセージがあるのではないかと思い、生き方について少し筆を執ることにしました。我ながら年寄り臭くて嫌になりますが。

私は2014年現在36歳の独身男性、東京生まれの東京育ち、中学校の途中で不登校になり、最終学歴は中卒、IT業界で短期間バイトや就職したのち、独立起業して今にいたります。

いまは自分が開発した製品群が年間数千万円の粗利を生み出していますので、まあ、働かなくても生きていける状況です。もちろん変化の激しいIT業界ですから、生き残るためには、もっともっと働き、もっと貯蓄を作らなければいけませんが。たくさん売上があっても手元に残るのは、ごく僅かですしね。

そんなわけで、世界を旅して踊りながら、自分の会社の製品アイデアをひたすら考えて、設計して実装して、そんな生活を送っています。


本稿では、わりと人生落第気味の人々に、なんとかこの社会を実力で生き抜いて、生き延びて、良い生活をして世の中見返してやるための話を説明していきます。

まあ、ここに来るまではさんざん苦労してきましたので、私と同じような道を歩むのはお勧めしませんけど、同じように人生苦労している人には参考になるかと思います。


# 学歴について

私は中卒で、日本の学校が大嫌いです。しかし理系の良い学校や学歴には大きな価値があると思っています。私の友人知人にも一流大学卒の人が多くいますが、やはり奴らは頭いいし、良い人生送ってんなと思います。

もしあなたが学校や試験勉強が嫌いでなくて、良い成績を残せるのなら、良い大学にいって学ぶことは間違いなく価値があることでしょう。まあ、しかし、そんな人はこの記事を読んでないですよね。

たしかに学歴が良いというのはプラスではありますが、それは単なるお墨付きであって、学歴が良くてもアホで無能な人は大勢います。学歴がなくても頭が良くて優秀な人は大勢います。言うまでもないことですが。


# 学ぶことについて

個人的な経験から言えば、プログラミングと経営を学ぶことは人生逆転に大いに役立ちます。もちろん英語も出来るべきですが、英語は単なる道具なので、お金があれば若いうちに語学留学でもしてさくっと学びましょう。

プログラミングは仕事に使えるだけでなく、現実世界を抽象的に捉える方法を教えてくれます。抽象的思考や論理的思考を身につけるために役立つのです。

この能力が、他の学問への道筋を開いてくれます。こうした基礎能力さえあれば、他のことは独学で学んでいけるのです。

数学や物理学を学んでもそうした能力は身につくかと思いますが、いかんせん学ぶのは骨が折れます。

プログラミングは、コンピュータさえあれば、実際に手を動かしながら学んでいくことができますので、たとえ独学であっても身につけることができるスキルです。

学校へ行けなくても、勉強が苦手でも、お金がなくても、プログラミングだけは誰でも学べるのです。

プログラミングスキルを磨いて、どんどん複雑なプログラムを作れるようになれば、それだけ抽象的思考や論理的思考のスキルはどんどん上がっていきます。

プログラミングを学ぶことは絶対に人生に役立ちます。


数学や物理学を学んでも、学んでいる最中は一銭にもなりませんが、プログラミングなら(いまのところ)初級者の段階から給料をもらって仕事をすることができます。

独学よりは人に習う方がずっと楽なので、できれば待遇が悪くても良い先輩がいる会社にでも潜り込んじゃうのがいいでしょう。待遇の良い会社には後から移れば良い話です。


経営を学ぶということは、経営学を学ぶということではありません。MBAなどクソの役にも立ちませんので。

経営を学ぶには、実際に自分が経営者にならなければ学べません。それを考えると、プログラミングを学ぶのと異なり、誰もが学べるわけではありませんね。(経営するのは大変ですので・・・)

プログラミングなどの理系のスキルだけを学んだ人というのは、視野が狭窄的になりがちです。人間や、実際の問題解決について幅広い視点から見られない人になってしまう恐れがあります。

経営をすることは、実際に人々の問題を解決してお金をもらうという、社会の基本原則を学ぶことです。この能力さえあれば、どんな境遇にあっても何とか生き延びていくことができるでしょう。

もちろん幅広い読書をしたり、経済学を学んだりすることでも視点は補うことができます。が、自分で経営することに勝る体験はないでしょう。(経営学と経済学は全く違う学問です。経営学はクソですが、経済学は教養レベルなら学ぶ価値があります)


# 就職について

就職については、私はあまり詳しくありませんが、一つ言えることは(この記事を読んでないと思いますが)新卒で旧来型大手企業に就職するなら、転職は一切考えない方が良いということです。年功序列型で同期の関係が物を言うような企業では、会社にしがみつくことが一番大事であり、転職は著しく不利になります。

実力主義で生きていきたい人は、外資系とかベンチャーとかに行くのも良いでしょう。でもそれで自分に実力がないことが分かったらどうすんだ、という感じではありますが。

プログラマーの良いところは、零細ベンチャー企業なんかでも、わりかしゆるくて給料もまあまあ貰えて楽しく暮らしていけるみたいな仕事が結構あることですね。そういうところなら、いくらでも転職できますし。

起業したい人は、やはり早めに起業するにこしたことはないでしょう。40歳過ぎて起業して失敗したりすると本当に悲惨なことになりますので。

若いうちは、がむしゃらで裸一貫で起業するのも良いですが、年を取ってから起業する場合は、顧客や取引先やスポンサーなどのステークホルダーをしっかり握って起業しないと悲惨です。

中高年サラリーマンが起業して良いのは、「満を持して」起業する場合だけです。多くの人があなたと仕事をしたいと思っており、金を出したいと思っており、もし失敗すれば転職先はいくらでもあると、そういうときだけです。それですら起業したら当てが外れたりするもんですが・・・


# 働くことについて

プログラマーってのは、今のところ世界最高の職業なんじゃないでしょうか。

プログラマーになるのは免許もいらないし、誰でもなれる初心者レベルのへぼプログラマーから、上級プログラマーまで、レベルに応じて多彩なポストが用意されています。さらには起業するにも大変有利です。

給料もスキルなどに応じてそれなりに貰えますし、なにより中卒や高卒の人がまともな給料を貰える数少ない仕事でもあります。また地方でも家族を養える給料が貰える数少ない仕事でもあります。

医師や弁護士も給料は良いかもしれませんが、プログラマーと違って休みは少ないし、世界のどっからでも仕事ができるというわけにはいきません。

プログラマーなら、実力さえあれば、世界中を旅しながら仕事をすることもできるし、一年の半分は休みみたいな生活もできます。

医者の友人が「医者になって最高の職業に就いたと思ったけど、あなたたちみたいに世界中好きなところに住んで仕事ができるなんて...。そんな生き方がうらやましい」と私と友人のプログラマに言ったことがあります。

もちろんプログラマーにもクソみたいな仕事や案件はいくらでもありますが、そこは本人の能力と世渡り次第です。それはどの仕事も変わりません。実力さえ身につければ、いくらでも転職できるので、ブラック企業にはまってもダメージは最小です。

私みたいに、他人の命令でプログラミングするのは大嫌いという人でも、起業すれば自分のプログラムを売って、好きなときだけ好きなところから仕事をするような生活もできるのです。

まあ、プログラマーにならないとしてもプログラミングのスキルは何にでも役立ちます。いまどきの事業や科学でコンピュータを使わないものなんてないんですから。


# 起業することについて

起業することについては、長くなりますので、また別途このブログかどこかに少しずつ書いていきます。


# 人生を楽しむことについて

私は、ひねくれた性格の持ち主で、他人と接するのも苦手だけど、さみしがりやというどうしようもない人間です。さらに重度の睡眠障害で朝起きられないので会社にも学校にも通えません。

10代~25歳くらいまでの頃は、自暴自棄でアル中寸前の生活を送っていました。

それが、いまは世界を旅しながら各国の美女と踊って暮らす最高の生活を送っています。

仕事も最高に楽しいです。仕事が最高の趣味といってもいいくらいです。最高の仲間にも恵まれ、ストレスもなく仕事をしています。弊社のプログラマーも在宅勤務でストレスなく仕事しています。

生きづらい人間にとっては、外国を旅するというのは良い気分転換になるものです。しかし外国に定住して仕事をして暮らすというのは、また新たなストレスがあります。外国人向けの仕事を見つけるのは難しいですしね。

その点、プログラマーならば、うまくやれば世界中の仕事をやりながら世界のどこでも自由に暮らすことができるという生活も可能です。また現地で就職するにしても、英語ができるプログラマーならいくらでも仕事があるでしょう。

踊ることについては、機会があればそのうち書きます。

精神状態を改善する方法についても、長くなるのでまた別稿で述べたいと思います。


# おわりに

まあ、とにかくプログラミングをやれ! ということです。

普通の人間にこんな生き方できるはずないだろ? と思うかもしれませんが、僕なんかはっきりいって平均よりも圧倒的に下ですからね。

36歳になってようやくCourseraを使って高校数学を全部終えようと頑張ってますし。それも受験勉強でいったらお話にもならないような基本的なレベルです。それですら微分の公式も暗記できず、いちいちウェブを参照する始末・・・

受験なんかやったら、まあ、ろくでもない大学にしか入れないでしょうし、朝起きれないからそもそも学校に通えないですし・・・

ぜひとも人生苦労している人こそがプログラミングと英語を極めて、良い生き方をして欲しいと思います。

おっさんになって今更転職なんてできないという人でも、エクセルのマクロやら何やらを駆使できるだけで仕事はずっと楽になります。

エクセルやらGoogle AppsやらAccessやらkintoneやらの類もバカにしたもんではないのです、というか本当は物凄いポテンシャルありますので。

だからプログラミングをやれ!

以上です。

2014年6月13日金曜日

コンドーム以外のHIV感染予防法 (PReP等)

【免責事項】本稿の著者は医師や医療関係者ではなく、本稿には間違いを含む可能性があります。本稿に従ったことにより受けた一切の不利益について著者は一切の責任を負いません。

HIV(エイズウイルス)の感染を防ぐ方法としては、これまではコンドームだけが有効であるとされてきました。

いまでもコンドームが最も高い予防効果を持っていることは変わりありませんが、それ以外にもいくつかの予防方法が出てきています。

こうした予防方法は、たとえばHIV陽性のパートナーを持つ人がコンドームと併用することで予防効果を高めたり、もしくは何らかの理由でコンドームが使えない/使いたくないのに複数の人と性行為を続けたりする場合に使うことができます。

先日、日本でのHIV新規感染者数が過去最多になったというニュースが報道されました。

とくに日本では男性同性愛者の感染が多いので、そうした高リスクにある方は、本稿の方法によってリスクをさげることができます。

日本では性感染症対策は遅れています。とくに性風俗店などは、警察の管轄にあり、きちんとした規制が行われていないために、性感染症対策や労働法規の適用などの労働者の保護や公衆衛生の管理が行われていません。政府はこの状況をすぐに変えるべきです。


HIVをコンドーム以外に防ぐ方法としてこれまでに成功しているものには、HIV治療薬による予防内服と、男子割礼(いわゆる包茎手術)によるものがあります。

男子割礼は臨床試験の結果からは、ある程度の効果があると考えられ、アフリカで実際に多くの人を割礼するプログラムなどが実施されています。先進国では今のところHIV予防手段として認可はされていないようです。陰茎のうち感染しやすい部分が除去されることで感染が減ると推測されています。

現在試験されており、今後が期待されるものとしては、HIV治療薬のジェルを膣に塗布する方法と、HIVワクチンがあります。

残念ながら、どの方法も100%の効果があるわけではないので、コンドームなどと併用しながら、徐々にHIVを追い詰めていくということになるでしょう。

HIV治療薬の予防内服はアメリカのFDAにより認可され、正式な予防方法となりました。本稿ではアメリカのガイドライン(注1)に基づいてHIV治療薬の予防内服(PReP)について説明をしていきます。


予防内服は、一日一回テノホビル(300mg)・エムトリシタビン(200mg)の合剤(ツルバダ配合錠)を服用するだけで、安全かつ効果的にHIV感染のリスクを減らします。

そのため予防内服は、性的に活動的な男性同性愛者、異性愛者の男女、注射で麻薬を利用している人などのうち、HIV感染のリスクが高い人に推奨されます。

HIVに感染している人は予防内服を開始してはいけないので、予防内服を開始する前に、検査を受けてHIVに感染していないことを確認しなければいけません。

予防内服はきちんと毎日継続して飲む必要があり、性交渉のときだけ飲むとか、飲んだり飲まなかったりしてはいけません。

予防内服をしている間は、開始時とその後6ヶ月ごとに腎機能の検査が推奨されます。


HIV感染のリスクが高い人とは以下のような人のことです。
* HIV陽性の性的パートナーがいる
* 最近、他の性感染症にかかった
* 性的パートナーの数が多い
* コンドームを利用しないことが多い
* セックスワーカーである
* HIVが流行している地域にいる
* 麻薬の注射器を共有している


予防内服の効果は、これまでの臨床試験の結果によれば、HIV感染のリスクを50%程度減らします。ただし、90%以上の日にきちんと服用していたと申告した人に限れば、73%のリスク低減効果がありました。

血液中に薬剤が検出された人に限れば、92%程度のリスク低減効果がありました。

統計的にみると、毎日確実に飲み続ければ、体内に薬剤が行き届いてからは、99%の予防効果があると推測されるそうです。

このように、きちんと毎日飲み続けることができれば、かなり優秀なリスク低減効果が得られることが分かります。もし日本の性的に活動的な男性同性愛者の全てが予防内服の恩恵を受けることができれば、日本のHIV新規感染者数は大きく下がるでしょう。


予防内服を行うことの障壁は二つあります。一つには、日本ではツルバダ配合錠は予防用には認可されておらず、おそらく予防内服を提供してくれる医師がまだいないこと。もう一つは、ツルバダ配合錠の薬価は一日当たり3863.60円と、きわめて高価なことがあります。(一ヶ月あたり11.5万円!)

「ジェネリック ツルバダ」などで検索して、海外の怪しげな闇薬局からジェネリックを買うという方法もありますが、悪い業者に引っかかれば、どんな偽薬を掴まされるか分かったものではなく、その方法には一定のリスクを伴います。

もし、あなたが高リスクで、かつ、予防に使えるお金があるのであれば、日本国内のHIV専門医を口説き落として、予防内服プログラムを実施してもらうのが一番ではないでしょうか。

副作用や安全性についてはツルバダ配合錠の添付文書を参照して下さい。


まだよく分かっていない点として、「どれくらい飲み続ければ効果がでるのか」という点があります。まだ良く分かっていませんが、体内で十分に薬剤が行き渡るまでには20日はかかるのではないかと考えられています。また危険な行為をやめてから飲むのをやめるまで、1ヶ月くらい飲み続けたほうがいいと考えられています。

そのため、飲んだりやめたりするのは現実的ではなく、基本的には常時ずっと飲み続けることが前提になっています。中途半端に飲んだりやめたりすると、中途半端になり、薬剤耐性ウイルスを生じさせてしまう危険性があります。


【免責事項】本稿の著者は医師や医療関係者ではなく、本稿には間違いを含む可能性があります。本稿に従ったことにより受けた一切の不利益について著者は一切の責任を負いません。

参考文献:
1. US Public Health Service, Preexposure prophylaxis for the prevention of HIV indection in the United States - 2014, A clinical practice guideline. http://www.cdc.gov/hiv/pdf/guidelines/PrEPguidelines2014.pdf